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 未だ続くコロナ禍の中で、南海キャンディーズの山里亮太が改めて「お笑い」に想うこと、“芸人史上MAX”だという観客への感謝の気持ちとは?

 女性芸人や男女コンビの活躍も目覚ましい昨今。自身も男女コンビ「南海キャンディーズ」として活動している山里は最近の男女コンビの躍進についてどう思うのか。話を聞いた。

▶視聴ページ:山里亮太がMCを務める「第42回ABCお笑いグランプリ」

最近人気の“男女コンビ”意識はする?「唯一の相方を見つけた人は強い」

――最近活躍している芸人の中でも、男女コンビの方が目立っていますね。南海キャンディーズの山里さんとしては意識されたりしますか?

山里:「相席スタート」とか面白い男女コンビが多いから、あえて「ライバルが増えたな」とは思わなくなりました。南海キャンディーズを組んだ時にも「果たしてこれは男女コンビというカテゴリーなのだろうか?」と思っていたんですね。男女コンビというカテゴリーをこえて、しずちゃんを奇妙な存在として見てもらいたいと思っていたので。

例えば、「蛙亭」のことを“男女コンビ”として見ている人っていないというか、男女コンビを武器にしていないじゃないですか。「ただ面白いことをやる2人という」感じですよね。

――「男女コンビを武器にしていない」すごく分かります。

山里:(蛙亭の)岩倉ちゃんの書く世界はもちろん、中野くんがすごい才能を持っているということに世間が気付きはじめていますよね。この2人のネタの作り方を聞いていると、中野くん以外に岩倉ちゃんの世界を表現出来る人っていないと思うし、唯一の相方を手にした人って強いなと思います。

――“唯一の相方”を手にしたという点は、山里さんもそうですよね。

山里:そうだと思います。僕の本(ネタ)なんて相方がいないと成立しないので。「この人じゃないとだめなんだ」という本を書かせてくれる存在を見つけられるって、すごく幸運だなと。

芸人を目指す悩める人へ過大評価のすすめ「芸人という選択肢が持てただけですごい人」

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――今お笑い芸人を目指していて、悩んでいる方にエールを贈るとしたら、どんな言葉を投げかけたいですか?

山里:まず、「悩んでいる」という時点で才能があるんだよ、という事を伝えたいですね。「人生の選択肢がある」時点で才能を持っていると思います。芸人という選択肢が持てただけですごい人なんだから、悩めたっていう自分をもっともっと過大評価してあげて、一年死ぬ気でやってみると良いと思います。

芸人として何にもなれなかったとしても、「一年死ぬ気でやった」経験って楽しい思い出になりますし、人に話せるじゃないですか。一年やってみて、そこからまた悩めばいいのかなと。

――すごく素敵なお言葉をありがとうございます。お笑い以外にも通じる言葉だと思います。「それだけを一年集中して続ける」ってすごい事ですもんね。

山里:そう思います。大変な事があっても「一年頑張れたんだ」って思えたら、自分の自信につながるのではないかなと。

――今日お話をお伺いしていて、改めて、山里さんの「お笑い愛」をとても感じました。ちなみに、いつもお笑いの情報はどんな所からチェックしているのでしょうか? 誰かと情報交換していますか?

山里:ラジオのスタッフさんに聞いたり、オードリーの若ちゃんとか。でも、あんまり情報共有はしないかもしれないですね。「このコンビ面白いよ」って、その人の宣伝になって、のちのち僕の邪魔な存在になったら嫌なので。さっき、男女コンビを「ライバルと思わなくなった」と話しておいてあれですが(笑)。

「お客さんへの感謝」は、今が芸人人生でMAX

――昨年も今頃の時期にインタビューさせていただいて、「“舞台があってこその自分たちだよね”と思い続けることが出来る芸人が一番幸せだなと思う」とおっしゃっていました。まだ続くコロナ禍の中で、「お笑い」に対しての想いはいかがですか?

山里:舞台が出来ることが、シンプルに嬉しいです!配信を使って多くの方に見てもらえる方法も増えましたし、こういう状況でたくさんの人の努力でお笑いをさせてもらえている事に感謝ですね。見てくれるお客さんへの感謝、想いは、芸人人生の中で今がMAXです。

僕らがお笑い芸人として活動出来ているのは、見てくれるお客さんのおかげだから、それの恩返しをどうしたら良いかと、僕だけじゃなくて、芸人はみんな考えていると思うんです。

――大変な状況の中だからこそ、感謝もひとしおというか。

山里:僕らは今、史上一番の恩返しのために、自分史上一番の面白いことをやることが大切だと思っています。目の前にお客さんの笑い声、配信のお客さんからの「面白かった」という声、本当にありがたいです。

――だんだん世の中が落ち着いてきてくれることを願っているのですが、そうなったら山里さんがしたいことは何ですか?

山里:舞台を見に来てくれた、お客さんと打ち上げしたいですね!それが一番かな。

――すごく美味しいお酒が飲めそうですよね!今日は楽しいお話をありがとうございました。

取材・文:中村梢

カーネクスト presents 第42回ABCお笑いグランプリ【決勝】

「お客さんへの感謝」は芸人人生で今がMAX 山里亮太がお笑いに対する想いを語る
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 配信日程: 7月11日(日) 午後2時25分~ (生放送)

配信チャンネル:ABEMA SPECIAL

配信URL:https://abema.tv/channels/abema-special/slots/Dxgq8EdH3KR79y

出演者

MC:山里亮太(南海キャンディーズ)

<決勝進出12組> ※五十音順

赤もみじ(マセキ芸能社)

オズワルド (吉本興業)

蛙亭(吉本興業)

カベポスター (吉本興業)

空気階段(吉本興業)

コットン(吉本興業)

さすらいラビー(太田プロダクション)

さや香(吉本興業)

Gパンパンダ(ワタナベエンターテインメント)

ダブルヒガシ(吉本興業)

チェリー大作戦(吉本興業)

パンプキンポテトフライ(ホリプロコム)

カーネクスト presents 第42回ABCお笑いグランプリ
カーネクスト presents 第42回ABCお笑いグランプリ
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