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 LDHが新たに創造する次世代総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』。「Jr.EXILE」と呼ばれるEXILEの弟分にあたるGENERATIONSTHE RAMPAGEFANTASTICSBALLISTIK BOYZら4グループが、『BATTLE OF TOKYO』という世界観のもとパフォーマンスバトルを繰り広げたのが2019年。あれから2年、『BATTLE OF TOKYO』はリアルとバーチャルを横断・融合することで生まれる世界初の「Mixed Reality Entertainment」プロジェクトとして、装いを新たにアップデートされた。

 サウンドやパフォーマンス面での進化はもちろんのこと、「Jr.EXILE」メンバーそれぞれが創造したキャラクターをアバター化するほか、展覧会が行われたり、小説でストーリーを展開するなど、多方面から楽しめるプロジェクトとなっている。

 7月16日(金)には、『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』が発売。『vol.1』にあたる前作は、「Amazon 売れ筋ランキング」本部門で第1位をマークしたなど、注目度の高さは折り紙付き。待望の『vol.2』について、ABEMA TIMESでは「Jr.EXILE」の世界&澤本夏輝&加納嘉将&奥田力也にロングインタビューを実施。プロジェクトへの期待ならびに、「Jr.EXILE」でのあれこれを明かしてもらった。

自分が生み出したキャラクターが立体化する『BOT』ならではの喜び「あ!僕が再現されている!」

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――前作『小説 BATTLE OF TOKYO』発売後、皆さまのもとに反響はかなり届きましたか? 

世界: 「勢い、すごいね」という感じで、反響は結構ありました!『vol.1』にあたる作品だったので、話題性が沸々とあったのかな、とも思っていました。

澤本: SNSを見たんですが、もう、すごかったですね。「FANTASTICSだったら、こういうキャラクターになるんだ!」みたいなツイートもすごく多くて。『BATTLE OF TOKYO』自体、たくさんの方に知れ渡っているのが、嬉しかったです。ハッシュタグで検索してみたり、アカウントのリプライも見たりしちゃいました。

奥田: 僕も、見ちゃいました!

加納: 『BATTLE OF TOKYOクイズ』というのが『vol.1』発売のときにあったんです。自分自身もやってみたんですけど、意外と難しくて、半分くらいしか正解できなくて(苦笑)。けど、ファンの皆さんの中には全問正解している方もいたみたいで!それぐらい『BATTLE OF TOKYO』に関心を持ってくれていると言いますか、熟読してくれていることの現れだと思ったので、すごく嬉しかったです。

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――『vol.2』では、物語がいよいよ本格的に動き出します。読んでの感想を伺いたいです。

加納: 『vol.2』は、とにかく進展が早かったです。前作では、グループごとのストーリーが多かったんですけど、今回からは互いに絡み合っていくので、より引き込まれました。

世界: 自分も『vol.2』、めっちゃ面白かったですね。アニメになることを意識しているのかな、と思うシーンが文字を読んでいて伝わりました。今回、FANTAでは、特にDILL(堀夏喜)の能力がわかるので、「おお!やっと全員出たな!」と感じました。

澤本: そうですよね!あと、HAJIMEが(DILLの)堀夏と連携して、能力を使い合っているところがあったじゃないですか。ひとりひとりの能力だけじゃなくて、みんなが混ざり合ったら、もっとすごい能力になっていくのがわかったのも発見でした。これから先、ひとつになったときに、さらに能力が爆発するのかと思うと、すごいワクワクしますね。

――世界さんのTEKUのキャラクター全貌を知ったときは、どんな風に思われましたか?

澤本: 「炎」めっちゃいいな、と思いました(笑)。

全員: (笑)。

澤本: 素直に、めちゃくちゃかっこいいです。世界さんの能力、いいなぁ…。融合して使えたらと思っています!

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――加納さんのYuki、奥田さんのLibra、ひいてはJIGGY BOYSチームを、世界さん&澤本さんはどう見ていましたか?

世界: 「JIGGY BOYSが聴いているヒップホップ、何だろうな!?」と気になりましたよ(笑)。チームでそんなにも盛り上がるヒップホップは何だろう…!?超東京なだけに、この世界にはどんなヒップホップがあるんだろう、って。

澤本: 確かに!僕的には、Libraの登場シーンが、めっちゃ好きでしたね。僕らが池袋に押しかけに行って、ほかのメンバーと戦って倒れているときに、コーラを持って出てきて。「Libraの登場、おいしいな~。いいな~、力也っぽいわ」と思いましたね(笑)。

奥田: そう言っていただけて、嬉しいです!!自分でも面白いと思ったのが、キャラクターパーソナリティの好きな食べ物にコーラは書いていないんです。けど、実は自分、コーラが大好きで、日頃からめちゃめちゃ飲んでいるんですよ。Libraがコーラをひとりで買いに行くシーンは、まじで嬉しかったです!キャラクターのイメージが、どんどん現実の自分に重なっていく、つながっていく面白さがあると思いました。

――加納さんも、キャラクターパーソナリティには書いていないけれど、「こんなのがあった!」という驚きはありましたか?

加納: ありました。僕、BALLISTIK BOYZの中ではMCをやったり、メンバーにボケる人が多いから、ツッコんだりする役回りが多いんです。『vol.2』では、メンバーに内心でツッコミを入れているシーンがあったりして、「あ!僕が再現されている!」と思ってびっくりしました(笑)。

奥田: あった!みんなの特徴が出ていて、すごいなと思います。

『BATTLE OF TOKYO』ですごく新しいことをやっている、クロスオーバーの広がり

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――今、活字離れが叫ばれて久しいですが、『BATTLE OF TOKYO』は小説という形態になりました。活字になじみのない若者にとっては、もしかして小説の原体験にもなり得るいい機会とも思います。皆さんは小説になったこと自体、どう捉えましたか?

世界: 最初に小説になると聞いたときは、面白いなと思いました。文字が一番、人の想像を膨らますことができると自分は思っているんです。『BATTLE OF TOKYO』というプロジェクトは、まず(2年前に)ライブをやって、MVがあって、その後に小説という流れじゃないですか。その流れは、たぶんLDHにしかできない手法だと思いました。基本的に、ひとつのものがあって、そこからどんどん広がる形だと思うんですが、『BATTLE OF TOKYO』だと、「1」の軸が3個ぐらい同時にあって、それがどんどんクロスオーバーしていって大きくなっていく感覚なんですよね。すごく新しいことを『BATTLE OF TOKYO』でやっているな、と思いました。

澤本: 『BATTLE OF TOKYO』が始まって、キャラクターを作っていく段階で、「あ、小説ってありなんだな」と思いました。MVを作ったり、見たりしていると、アニメや映画とか映像のイメージしかなかったんですが、小説はそれらの大事な軸になると思うので、「これは読みたい」と思いました。しかも『BATTLE OF TOKYO EXHIBITION GUIDE』も合わせて読んでいると、拠点の説明もあったりして、自分の想像力をさらに膨らませることができて、僕はすごく楽しめましたね。

奥田: 僕、まさに本になじみがない若者、なんです。ニューヨーク(への留学)に行ったのが中学3年生からだったので、漢字も小学校卒業レベルくらいしか読めないですし、小説もほぼ読んだことがなくて。なので、今回、初めてちゃんと小説を読みました…と言っていいくらいで…。

世界: どうだった?そういう人にお勧めなのかなって思ったんだけど。

奥田: はい!最初は「漢字が読めるのかな?」という不安もあったんですけど、小説を読んでこなかった僕でもすぐ読めたぐらい、すごく読みやすくて!もっと伏線が張りめぐされていて混乱するのかな、とか、難しく解釈しちゃうのかな、と思っていたんですけど、すらっと読めました。だから、これまであまり本を読まなかった人、興味がなかった人でも、楽しく読んでいただけると思いました。

加納: 自分も最近マンガは読んでいたんですけど、小説というものに触れる機会はなかなか少なくて。2冊とも読ませていただくとなって、「時間がかかるんだろうな、内容を理解するのも大変なのかな」と思っていたら、力也と同じでスラスラ読めました。キャラクターが自分たちというのもあるかもしれないですけど、読み始めたら引き込まれていくというか、気づいたら「あ、終わった!」という感じで。なので、自分たちのことを知ってくださっている方なら、なおさら物語の世界に入り込みやすかったり、人物像というものが投影されているので、読んでいて面白い感覚になると思います。

「Jr.EXILE」メンバー間の交流は?

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――「Jr.EXILE」メンバー間の交流についても聞かせてください。7月11日(日)に放送された『GENERATIONS高校TV』(ABEMA)にて、後輩グループから一番優しいと思われているGENERATIONSメンバーを皆さんが選ぶ、「優しい委員長選抜総選挙」投票企画が行われました。世界さんは、数原龍友さんを選んでいましたね。

世界: そうですね!龍友は歌一本でずっとやってきて、俺もダンスでずっとやってきたから、考え方がちょっと似ている部分があるなあって、話していると時々思うんです。パフォーマンスを見ていても、話をしていても、すごく信頼できると思っています。(八木)勇征がすごい仲良くしてもらっていて、龍友が勇征のことを話しているときとか、すごいいいヤツだな、と感じるんですよね。

年齢は龍友のほうが下なんですが、昔から…何だろうな。ダンスのレッスンに来ていたときも、物怖じしないけど、ちゃんと礼節は保っていたというか。現代っ子ぽさもありつつ、先輩たちをちゃんと立てる感じも守りつつ、というのは、話していてすごく心地がいいんです。エンタテインメントに対する考え方とかも、もっと深堀りすると龍友は面白いんじゃないかな、と思います。意外と照れ屋だし。

――もしかして、照れ屋は世界さんも共通のポイントですか?それぞれのグループのポジションも若干似ているように見受けられます。

世界: ああ、確かにちょっと似てるかも…。なんか、照れ隠しでふざけるとき、ありますもんね。ちょっと似ているのかもしれないですね。…わかんない。向こうは「全然似てないっす」と思ってるかも(笑)。

いや、実は僕、龍友と涼太で結構迷ったんです。「Jr.EXILE」はパフォーマーの人数のほうが圧倒的に多いですし、プライベートでも作品づくりでも必然的に絡む機会が多いから、パフォーマー(への投票が)絶対多いだろうなと思っていました。それもあって、龍友か涼太かな、と考えていたんですよね。

――ちなみに世界さんから見た片寄さんは、どのような方ですか?

世界: それこそ『BATTLE OF TOKYO』ライブのリハーサルのときには、涼太が龍友と引っ張ってくれていたイメージがありました。ふたりのタイプは違って、龍友はガッツリ中に入って、ヴォーカルをまとめてくれていて、涼太は逆に外から、全体を俯瞰で見て意見を言ってくれたりして。今まで、GENEはどうしても一番後輩だったけど、ヴォーカルのふたりが先頭に立っていたことが、当時すごい印象に残っていますね。だけど、どちらかと言うと涼太はメンバー同士というよりかは、メンバーを支えている人を支える、みたいなイメージがあるかなあ。…いやあ、投票する前々日くらいに、龍友とたまたまふたりでしゃべる機会があったんですよ。投票は、それに引っ張られちゃいましたね(笑)。

【FANTASTICS & BALLISTIK BOYZ】『BATTLE OF TOKYO』Jr.EXILE時代によせて、世界×澤本夏輝×加納嘉将×奥田力也インタビュー
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▲LDH後輩グループがガチ投票!『GENERATIONS高校TV』より

――加納さんも数原さんを挙げていらっしゃいました。

加納: はい!ヴォーカリストとして尊敬している先輩です。『BATTLE OF TOKYO』ライブのリハーサルでも、僕がうまくいかなかったとき、わざわざ楽屋まで来て「大丈夫か?」と気にかけてくださったりして。これまで、バラエティ番組やお仕事のときは、良い意味でおちゃらけている姿を拝見していたんですけど、ふたりでお話したとき、すごく真面目で仕事に対してストイックな部分がたくさんあったので、そのギャップにめちゃめちゃ心を打たれました。本当にすごいなあと思います。

あと、以前、打ち上げのときに、たまたま数原さんのご家族にお会いする機会があったんです。そのとき、育ててくれた家族や身近な大切な人たちには、少しでも恩返しをしていこう、「親孝行していこうな」みたいなことを、みんなに向けて言ってくれて。熱いし、人情味溢れるところも、すごく素敵だなと思っています。

――人間としても尊敬していらっしゃると。プライベートな相談もしますか?

加納: プライベート、そうですね…!…けど、ふと思い浮かんで言えるような内容ではないです(笑)。

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――またいつか、教えてください(笑)。澤本さん&奥田さんは中務裕太さんを挙げています。澤本さんに関しては、中務さんが「おかんと一緒にさわなつのパスタ屋でパスタ食べました」と放送で話していました。

澤本: ああー!すごい昔の話です(笑)。もう5~6年前になるんですけど、僕のバイト先に食べに来てくれたときがあって、キッチンから「お疲れさまです」と挨拶していました(笑)。裕太さんは、一見、静かな感じに見えるんですけど、スタジオで会って挨拶をした時に、いつも何か話しかけてくださったりするんです。「すごく優しい…」と、いつも嬉しい気持ちになっています。

奥田: 本当に、裕太くんは優しいです。もともと僕と裕太くんの関係が、生徒と先生なので、お兄ちゃん的な存在なんです。けど、一旦その概念を外して優しさだけで考えても、「やっぱり裕太くんだ」と思いました。エピソードはめちゃくちゃありますけど、裕太くんはどんなにお仕事が忙しくて、疲れていたとしても、どんなときでも同じでいてくれるんです。すごいなと思います。

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取材・文:赤山恭子

写真:You Ishii

『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』

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 総合エンタテインメント・プロジェクト『BATTLE OF TOKYO』を小説化した待望の続編『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』。物語は、世界的な大嵐から先端複製技術で奇跡の復興を遂げた都市・超東京に、特殊能力を持つ若者達が現れたところから始まります。ファイナル・ファクトを狙う怪盗団MAD JESTERS、最強無比の用心棒組織ROWDY SHOGUN、変幻自在のイリュージョン集団Astro9、風狂無頼のハッカーチームJIGGY BOYS。異なる望みを胸にした彼らと一人の少女の運命が絡み合い、動き始める――特殊な能力を持った若者たちのバトルが、ついに幕を開ける。

発売:7月16日

公式サイト:https://battleoftokyo.jp/

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