ニホンライチョウのヒナ、“難しい2週間”乗り越え1羽がすくすく成長 担当者「やっと一息」
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 絶滅の恐れがあるニホンライチョウの繁殖に取り組む那須どうぶつ王国で、生まれたヒナがすくすくと育っている。

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 お母さんのあとを追ってヨチヨチと歩き回るのは、栃木県にある那須どうぶつ王国で暮らすニホンライチョウのヒナ。那須どうぶつ王国は、環境省などの取り組みである「ライチョウ保護増殖事業」に参加していて、今月1日にヒナが4羽ふ化した。

 しかし、那須どうぶつ王国によると、ヒナはふ化してから2週間が特に体調を崩しやすく、4羽のうち3羽は誕生から2週間経たないうちに相次いで死んでしまったという。

ニホンライチョウのヒナ、“難しい2週間”乗り越え1羽がすくすく成長 担当者「やっと一息」
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 「繁殖で一番大変なことは、免疫力がかなり低い状態で生まれてきますので、その辺にいるような、普段は全くなんでもないような菌ですら反応してしまうことも多いんです。ヒナがふ化して2週間以内に死亡してしまうことが本当に多くて。この2週間で菌への耐性もつけていきますので、防疫はしっかりとしていかなければいけない。親鳥も人に対してかなり警戒心を抱いたりだとか、ヒナを守るために逆にヒナに対して攻撃的になったりする場合もあるので、この2週間は本当に大変な時期だと思います」(飼育員の橋本渚さん)

 ふ化から2週間が過ぎ、残った1羽のヒナは母鳥ととともに元気に暮らしている。

 「今はすごく元気もよくて、母鳥分のエサも食べてしまうほど食欲も旺盛で、よく動く姿が見られます。ふ化しても2週間過ぎて元気な姿が見られるというのは本当に、『ああ、よかった』と。安心しきることはできないんですが、やっと一息。嬉しい気持ちですね」(同)

 那須どうぶつ王国は、母鳥がこのヒナを育てる「育雛」を成功させるため、引き続き注意深く観察していくということだ。

ABEMA/『ABEMA Morning』より)

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