「組織委員会は身辺調査をしなかったのか、それとも大事になるとは思っていなかったのか」小山田圭吾がオリパラ開会式の作曲担当を辞任
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 今週金曜日に予定されている東京オリンピック・パラリンピックの開会式に作曲担当として参加している小山田圭吾が辞任する意向を関係者に伝えたことが分かった。自身のTwitterを通して明らかにした。

 小山田をめぐっては、雑誌のインタビューで学生時代に障害者をいじめていたなどと発言していたことが問題視され、「オリンピックに相応しくない」などの声が高まっていた。一報を受け組織委員会もこれを受け入れたといい、本番での楽曲の使用について、ある大会関係者は「一人でやっているわけではないので“名前を削る”ということになるんだろう」と話したという。

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 19日夜の『ABEMA Prime』に出演したケンドーコバヤシは「ダサいことをすること人がダサくない音楽を作れるんだとショックを受けた。お笑いでも料理も、出来上がるものには人柄が出ると思っていたし、自分の幼稚さに恥ずかしさを感じた」、カンニング竹山は「これは障害者への差別だと思う。ただ、知っている人は知っていたし、ちょっと調べれば出てくる話なわけで、なぜ選んだんだということに疑問が残る。組織委員会は身辺調査をしなかったのか、それとも、まさかここまで大事になるとは思っていなかったということなのか。それと同時に、袋叩きにされているところが納得できないというか、このやり方で良かったのかな、という面もある」とコメント。

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 ジャーナリストの堀潤氏は「そもそも被害者の方々に対してどうするのか、雑誌という公の場でもこうした話が受け入れられていたことについて今の社会はどうあるべきだ、というのは、五輪とは全く別の議論だ。

 説明責任は抜擢した組織委員会にあるわけで、問題が発覚したらすぐに組織委員会の会長などが出てきて“承知しております、我々も対応を考えました。招聘した作曲家の方には頭を下げて、今回の問題は五輪ですから無理です、申し訳ないですと言いました。新しく、この方にお願いしました。こういうメッセージを世界に発信したい”としっかり説明しておけば、何度も自分のツイッターで発信する必要もなかったはずだ。

 出るべき人が出てこなかったからこそ海外メディアにまで報じられ、そして動かざるを得なくなったんじゃないかと思うし、ガバナンスが効いていない証拠と思う。おそらく、“誰だ、選んだのは!”“あの人じゃない?“いや、私じゃない”“あの人か、じゃあ言えないな”みたいな会話があったんじゃないかと思うし、森喜朗さんが居ればもっと早く対応できたということなのだろうかと思った」と指摘。

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 JOC職員時代に長野オリンピックの招致活動にも携わり、橋本会長とも親しいスポーツコンサルタントの春日良一氏は「いじめの内容が凄まじかったこともあるし、何らかの形で責任を取らざるを得ないだろうとは思っていた。組織委員会としては切ったことは正しいと思う。

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 一方で、問題になったインタビュー記事は90年代の雑誌に掲載されたもの。つまりそういう内容が載っていることに対し、当時、本当は反省しなきゃいけなかったのに平気だった、肯定されていたという事実があるということ。今回の大会を通して、共生社会、多様性のある社会を目指しているというところでもあるので、私たちも考え方を変えるきっかけにしたいと思う」とコメント。

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 その上で、「確かに森さんが組織委員会を抑えてきた部分はある。そもそも組織委員会というのは国、都、JOC、スポンサー企業、電通などから来た人たちの寄り合い所帯で、それぞれ向いている方向が違う。森さんは3年間でそこをまとめたとおっしゃっているし、コントロールできる組織にはなっていたと思う。しかし女性蔑視発言でそこが無くなってしまいガバナンスのほころびが出ていて、抑えられる力が今はいないのだろう」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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