俳優の松坂桃李が20日、都内で行われた映画『孤狼の血LEVEL2』(8月20日全国公開)の完成披露プレミアイベントに鈴木亮平、西野七瀬、村上虹郎、斎藤工、早乙女太一、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石和彌監督、原作者の柚月裕子と参加した。
ゲーム企画の中で西野が「むっちゃめんどいわあ」と関西弁で冷たく言い放つと、すかさず松坂は「言われたくはない、言われたくはないが…M気質の感じとしては、ありがとうございます!」と謎のカミングアウトで会場を笑わせた。
前作から3年。広島の裏社会を収めていた伝説の刑事・大上(役所広司)の亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一(松坂)。権力を用い、暴力組織を取り仕切っていた日岡だったが、出所してきたたった一人の“悪魔”によって事態は急転していく。
西野から頭を叩かれるシーンに触れて村上が「150%くらいの力を超えてきた」と驚くと、当の西野は「たぶん200%くらいで…。一生懸命、自分の出せる力をそこに。初めて人の頭を叩かせてもらいました」と照れ笑い。
前作で役所広司が使用していたライターを役所から直々に受け継いだという松坂は、ポケットからそのライターを取り出して「前作の時に役所広司さんからいただいて。個人的にお守りのように持っていました」と報告。すると前作後に映画『パディントン2』の声優として松坂と共演したという斎藤は「松坂さんはその時にもライターを片時も離さずに持っていて。松坂さんの続編にかける意気込みをヒシヒシと感じました」と打ち明けていた。
日岡(松坂)の前に強敵として立ちはだかる鈴木。「ある種、攻めの芝居で悪役としての醍醐味を感じました。攻めてばかりの役柄は今までになかったもの」と新境地開拓を口にすると、斎藤は劇中の鈴木の姿に「日本映画では見たことのないヴィラン感。もはやトム・ハーディ。日本映画史に残る」と太鼓判。
早乙女は、撮影見学に来た鈴木の姿に触れて「ジャージにマスク姿だったので鈴木さんだとは思わず、広島のやべえヤツが絡みに来たのかと思った」とビビり、当の鈴木は「パトロールです。僕の登場シーンが少ない撮影時期には、俺がいるぞ!とアピールをしていました」とニヤリと笑みを浮かべていた。
取材・文・写真:石井隼人