小出恵介が約4年ぶりに連続ドラマに復帰した、ABEMAオリジナルの連続ドラマ『酒癖50』。酒の力を借りた「逃避」をテーマにした第2話では、アルコールの力を借りることでしかストレスを発散することのできない弱気サラリーマンの哀しき末路が描かれる。
鈴木おさむが脚本を手掛けた『酒癖50』は、酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さを描くドラマ。企業からの依頼で酒の恐ろしさを知らしめるHate Alcoholプログラムを行う謎の男・酒野聖(小出)が、“酒癖が悪いワースト50”の社員たちに酒の恐ろしさを理解してもらおうとする。
「本当にすいませんでした!」。営業部の下野(前野朋哉)は、理不尽な事にも「仕方ないよ、組織だから」と職務を遂行し、上司やクライアントに頭を下げる日々を送っている。謝罪案件をすべて押し付けられ「ストレスはない」と言いながらも、部下に担がれる形で飲み会に参加すると、記憶をなくすほどに泥酔。常軌を逸した行動から警察に保護されることも。幸せそうな兄夫婦からは「酒で問題を起こしたら取り返しがつかないぞ」とクギを刺されるも、ストレス発散には酒が必要だった。
会社では頭を下げてばかりの大人しい“羊”だが、アルコールが入ると一転“狼”に。部長の悪口を叫び、店内にも関わらずハイテンションで大暴れ。その豹変ぶりを面白がる部下が撮影した動画を目にして自らの痴態を恥じる下野だったが、仕事のストレスと比例するかのように酒乱にも拍車がかかっていく。
「これ以上の問題を起こしたらどうしよう」。不安を抱くシラフの下野は、酒野の講義に出席。酒乱の恐ろしさを知ったことで断酒を決意し、酒野のアドバイスに従って酒に代わる趣味を見つけることにする。それはドライブ。免許を取得し、兄夫婦と下野を慕う幼い姪を旅行に連れて行くことを目標にする。
しかし上司に叱責されてストレスをため込む日々は変わらず、再び部下に担がれる形で飲み会の席に参加してしまう。断酒を理由にノンアルコールビールで済まそうとするも、部下の「飲まない下野は面白くないオッサン!」などという陰口を耳にしたことから、ついに下野は禁を破ってお酒に手を伸ばしてしまう。
ぶっ壊れた下野は「俺のことをおもちゃだと思っているんだろ!」と激高し、部下をはじめ無関係の客や店員にまでも凄まじい暴力を振るっていく。アルコールの力を借りて、大人しいジキル博士から凶暴なハイド氏へと変身する下野。主演の小出曰く「地上波では絶対にできない内容」というヤバすぎる第2話の結末とは?