「“ダメな政治家を落としに行こうよ”というのが選挙の意味だと思う」橋下氏
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 ABEMANewsBAR橋下』にゲスト出演した芸能界きっての“若き政治オタク”井上咲楽が「大阪都構想やアメリカ大統領選がものすごく接戦だったのを見て、この状況で多かった方の意見で決まってしまうというのは、民主主義の限界なのではないか、このやり方が正しいのかと疑問を感じた」と投げかけた。

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 この問いに対し、橋下氏は次のように回答した。

 「社会は多様だし、みんながそれぞれに意見を持っている。全会一致というものは絶対にない。新聞の社説とかメディアのコメンテーターは“選挙で全部決めるな。話し合いで決めろ。協議しろ”とよく言うが、協議で全会一致はまずない。割り箸を立てて倒れた方で決めてもいいが、それでは誰も納得しない。しょうがないから、投票という方法を使って、多数決で決めざるを得ないということだ。大阪都構想についても270万人の市民がいるから、100年話し合っても全員が一致することはない。もちろん、その多数決の結果が絶対的に正しいというわけではないということは認識しないといけない。

 そして、投票で良い政治家を選ぶのは絶対に無理だ。候補者の素性なんて全く分からないから。でも、ダメな政治家は態度、振る舞いで分かる。だから選挙にはダメな政治家を落とすという意味合いがあると思う。民主国家でなければ、ダメな政治家を権力の座から引きずり降ろすには、内戦を起こすしか無い。でもそれはやめようということで、投票という手段を取ったと考えれば、ダメな政治家、ダメな最高権力者のクビを切るものだと割り切ることも必要だと思う。2009年の政権交代というのも、みんなが野党を積極的に推したというよりは、与党のクビを切った、お灸を据えたということだと思う。“あなたの一票で良い政治家を選びましょう”は幻想だし、それで諦めて選挙に行かなくなってしまう。だからむしろ“ダメな政治家を落としに行こうよ”ということではないか」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

橋下徹×井上咲楽 秋までに選挙...若者政治マニアとトーク
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橋下徹×猪瀬直樹
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橋下徹×二宮清純
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