Twitterに投稿されたレアな深海生物の写真が、ある食べ物にそっくりだと話題になっている。
福島県・いわき市小名浜にある水族館「アクアマリンふくしま」では、貴重な深海生物の展示が始まっている。きれいな赤い色だが、なんとも不思議な見た目。北海道の羅臼沖、800~1200メートルの深い海で見つかった。大きさは3センチほど。「ウオノシラミ属の一種」と書かれて展示されているが、名前はないのだろうか。
「属から種まで落とす際には、口の部分の解剖が必要で、1個体しかいないので解剖するわけにもいかず。今回の個体が死んだ時に解剖して種までわかるんですが、愛称というか、親しみを込めて『しらみちゃん』と身内では言っています」(飼育員の日比野麻衣さん)
ウオノシラミ属の「しらみちゃん」。写真は水族館がツイートしたものだが、あの和食にそっくりだ。コメントには、「寿司にしか見えない」「サーモンの握りに見えました…腹へってるのかな」「ゆでエビの握りに見えました」などと書き込まれている。もはや、寿司であることは当然で、サーモンかエビかが争点のようだ。
「どちらかと言えば、甲殻類なのでエビかなとは思いますが…。(味は)基本的にグソクムシ科なので、そういうのを食べた人だと、ゆでたエビのような味がするということです。はたしておいしいかどうかは別として、基本的には甲殻類の仲間ではあるので同じかなと思います」(同)
18日から展示が始まっているこちらは「ヒロメオキソコエビ」。4年前に知床沖で見つかり、「新種」となったが、それ以来一度もお目にかかれていなかったまさに激レアだ。アクアマリンふくしまは「どちらも飼育の難しい生き物なので、見たい人はお早めに」と呼びかけている。
(『ABEMA Morning』より)