ひろゆき氏が“コロナ最前線”の医師6人に質問「ワクチン反対派のコロナ患者はどう思う?」「医療従事者はワクチンを義務化するべき?」
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 新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増えている。7日、国内の新規感染者は1万5700人を超え、過去最多を更新。最大規模の第5波が日本を襲っている。

【映像】厚労省発表のコロナ患者「重症度の分類」(画像あり)※21分ごろ~

 感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大に伴い、アメリカの製薬会社モデルナは「今後は追加のワクチン接種が必要」という見解を明らかにしている。

 ニュース番組『ABEMA Prime』では、医療現場の最前線で患者と向き合う6人の医師がリモート出演。ワクチン接種は第5波を乗り越えるカギになるのか、議論を行った。

ひろゆき氏が“コロナ最前線”の医師6人に質問「ワクチン反対派のコロナ患者はどう思う?」「医療従事者はワクチンを義務化するべき?」
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 新型コロナの出口戦略について、大阪大学医学部・感染制御学教授の忽那賢志氏は「ワクチンパスポートのような考え方は方法の一つだ」と話す。

 忽那氏の見解を聞いたジャーナリストの佐々木俊尚氏は「ワクチンを接種しないことも一つの権利だ」と指摘。

「今さら政府が情報発信して何か言っても、専門家が何か発信しても、国民があんまりその声に耳を傾けなくなってきている。ある意味、私権制限のような強権的なことをやって感染を抑えるしかない。1つ目はロックダウンで、2つ目はワクチンパスポートを持っている人だけ公共の施設などに入れるといったやり方だ。だが、これは両方とも基本的人権の侵害だ。もちろん反ワクチンのデマを流すことは論外だが、ワクチンを接種しないことも一つの権利だ。その権利を侵害してしまう方向にいくのは人権の問題を考えると、危険だ。だから、感染を抑えつつ、同時に私権制限にならないように、バランスをどこで取るのか。すごく難しい。私権制限を伴わないコロナ対策を考える必要があると思う」(佐々木俊尚氏)

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 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「ワクチンを打たない自由みたいは現場の医師から見てどうなのか。『ワクチンを打たないのは自由だ』と言っていた人が、新型コロナにかかって重症化した場合、どんな気持ちになるのか」と投げかける。

 ひろゆき氏の質問に荏原病院耳鼻咽喉科医長の木村百合香氏は「非常に答えづらい」とコメント。

「非常に難しいが、私たち医療者は当然どのような人に対しても、どのようなバックグラウンドがあるにしても、同じような医療を提供することが務めだ。なので、ワクチンを打っているから、打っていないからと、そこで差別したり、見下すことは当然ない。ただ、本音を言うと『打っておいてくれればよかったのに』とは思う」(木村氏)

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 最後に、ひろゆき氏は出演者の医師らに「医療従事者のコロナワクチン義務化」について、どのように考えているのか質問した。

■ 医療従事者のコロナワクチン接種は義務化するべき? 専門家の回答

【忽那賢志氏(大阪大学医学部・感染制御学教授)】

「医療従事者は全員接種すべきだと自分のブログに書いたら、医療従事者からたくさん『お前はなんてことを言うんだ』というメールが来た。だが、やはり医療従事者から患者にうつしてはいけない。私自身は医療従事者は全員接種すべきだと思う」

【高山義浩氏(沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科副部長)】

「義務という言い方はちょっと強すぎるが、打つべきだと思う。中には不安があって打てない人もいるので、そこに対する許容性も必要だ。医療は患者さんに対しても同じ態度を取りかねないので、注意すべきだと思う」

【佐々木淳氏(医療法人社団悠翔会理事長・診療部長)】

「打つべきだと思っている。特に私たちが診ている患者さんたち、特に我々の場合は基礎疾患がある高齢者が大部分なので、もし万が一私たちを媒介して感染を広げて、その人の生命に大きな影響が出たときにどうやって責任を取るのか。責任の取りようがない。なので、私は基本的にこういう仕事をする以上、ワクチンを打つのは私たちの責務だ。自分たちから病気を広げないために打つという理解をしている」

【廣橋猛氏(永寿総合病院がん診療支援・緩和ケアセンター長)】

「私も皆さんと一緒で、気持ちは義務と言いたいぐらいだ。院内感染の経験から、我々だけではなくて患者さんを守るのが医療者の使命だという職業倫理観を持っている。そういった意味ではワクチンを打って欲しいと思う。そういった方と一緒に働きたい」

【山下紗弥氏(りんくう総合医療センター産婦人科副医長)】

「私たちは妊婦さんに、そしてできるなら妊婦の家族さんにも打って欲しいと思っている。妊婦さんに接する立場の医療従事者はできる限りワクチンを打って欲しい」

【木村百合香氏(荏原病院耳鼻咽喉科医長)】

「ワクチン接種は、適切な医療を提供するための使命の一つだと私は感じる」

(『ABEMA Prime』より)

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