小出恵介扮する謎の男・酒野聖のバックグラウンドが、ついに明かされる。酒によってあぶり出される人間の本当の弱さや醜さをリアルに描く、ABEMAオリジナルドラマ『酒癖50』。第5話では、謎の男・酒野が酒の恐ろしさを知らしめるHate Alcoholプログラムを始めた本当の理由が判明。その理由はあまりにも激しく、あまりにも悲しい。何故ならば酒野は、酒によって人生を狂わされた“被害者”の一人だったのだ。
【予告映像】小出恵介&小池徹平16年ぶりの共演にも注目『酒癖50』第5話
それは遡ること数年前。部下の村上とともにベンチャー企業「アスドリ」を立ち上げた酒野は、創業祝いを兼ねて、中学の同級生であり親友の武山(小池徹平)のもとを訪れる。武山もまた、長年の夢であったBarを開店したばかり。二人は互いの門出に祝杯を挙げる。
貧しい家庭で育ったという共通点を持つ酒野と武山は、中学時代に意気投合。しかし怪我を理由に野球の道を断たれた武山は不良仲間とつるんで道を踏み外しそうになった。そんな武山に涙ながらに救いの手を差し伸べたのが酒野だった。二人は自他ともに認める戦友のような関係で、いまだに強い絆で結ばれている。だが酒野の右腕としてベンチャー企業をともに立ち上げた村上は、それがどうも面白くない。
やがて酒野の会社は急成長を遂げる。村上から教わった高級ラウンジで乱暴な酒の飲み方を覚えてしまった酒野は、巨大化していく企業の経営者としてのプレッシャーを紛らわせるように酒をあおり、態度も徐々に傲慢化。見かねた武山は「人が変わることは悪いとは思わない。だけど、格好悪く変わってると寂しい」と忠告する。そんな中で迎えた酒野の誕生日。村上はパーティー会場の場を高級ラウンジにしようとするが、酒野は武山の店で開催することを希望する。
パーティー当日。品のある店内の雰囲気とは場違いな盛り上がりを見せる酒野御一行。カウンター内で心配そうに見つめる武山の気持ちをよそに、酒野はこれ見よがしにシャンパンタワーを始める。武山が「親友の誕生日だからお代は結構」と会計を拒むと、村上は「親友とか言いながら本当は酒野さんに嫉妬してるんでしょ?」と武山に突っかかり、それを酒野は見てみぬふりだ。
酒野の変わり様にショックを隠せない武山は「そこはお前が本当に立ちたかった場所なのか?」と訴えかけるが、武山の言葉は酒野の心には届かず。それどころか酒野の酒の飲み方は悪化の一途を辿ってしまう。酒野と武山の亀裂。それがどのような影響を酒野に与え、Hate Alcoholプログラムへと繋がるのか?親友であり戦友でもある武山の現在とは?約16年ぶりとなる小出と小池の感情のぶつけ合いも見所だ。