映画『護られなかった者たちへ』の完成披露試写会が15日都内で行われ、俳優の佐藤健(32)、阿部寛(57)らが出席した。
今作は東日本大震災から10年目の仙台で起きた不可解な連続殺人事件を軸にその裏に隠された切なくも衝撃の真実を描くヒューマンミステリー。
佐藤「初めて原作を読んだときに様々なことを教えられ、考えさせられました。今の日本に投げかける意義のある作品になったと思っています」
約11年ぶりとなる阿部との共演に、佐藤は感慨深いものがあったという。
佐藤「『TRICK』というドラマが本当に好きすぎて、それがきっかけで役者になりたいと思ったぐらいの作品なんですね。堤監督に直談判して初めて阿部さんと(『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』)で共演して、僕の目の前で阿部さんが演じている姿は今でも鮮明に覚えています。それぐらい僕にとっては かけがえのない時間で、そんな阿部さんと今回この作品でさらに深まった役柄で共演することができて非常に嬉しいです」
本作品で佐藤演じる利根を追い詰めていく刑事・笘篠を演じた阿部は、ハードな撮影が多かったという。雨の中、佐藤を追いかけるシーンについて、阿部は「30年ぶりに全速力で走りましたね。1日で終わると思ったら2日かかったので、1本200~300メートル走るんですよ。そこから半年間足が痛かったですね。多分筋を痛めたんですね」と撮影時の苦労を明かした。(『ABEMA NEWS』より)