14日のABEMA『NewsBAR橋下』にフリーアナウンサーの小倉智昭氏がゲスト生出演。テレビの政治報道について橋下徹氏と語り合った。
・【映像】橋下徹×小倉智昭 IOC優遇!?“五輪の舞台裏”ここだけの話
今年3月までの22年間、フジテレビ『とくダネ!』の司会を務めた小倉氏。橋下氏が「政治ネタもいろいろと扱って、一時は政治の流れを作りにいったこともあったと思う。僕もチェックしていたし、国政の方も、おそらく『とくダネ!』見ながら“仕掛けてきたな”と感じていたと思う」と振り返ると、「“フジテレビ的”なスタッフもいれば、報道を志している人間の仲には、“それではいけない”というような人もいた。僕は両方を見ながら真ん中でバランスを取っていく立場だと思っていたし、番組として“こういうふうに向こう”という路線は決めていなかった。その都度、“これはそうじゃない、こっちだ”というのは、話し合わなくても自然にできあがってきた」と明かす。
その上で「長い間テレビ局で仕事をしてきたが、昔はそこまで政府や政党が番組に対してクレームをつけてくるということはなかった。しかし最近はあからさまになったと思う。そして、特に民放のワイドショーは選挙前になると昔ほど番組で取り上げなくなかった。本当は、選挙ネタはやらなければいけないのだが、現実問題としてやれない。やっぱり“候補者ごとの時間の割り当てが違うだろう”とか、“泡沫候補はなんでやらないんだ”とかという話になると面倒くさくなるから」と指摘。
「オリンピックでも、開催する前は一様に“このままでやっていいのか”と反対するようなところがあったが、一方で、もし開催できなかったら、その間の番組をどうやって穴埋めするのかと、キリキリしていたとこもあるはずだ。恩恵に浴しているはずだが、一方では形を整えておかなければいけないという、メディアの悪さも今回は目についた」とも話した。
橋下氏は「政府与党も余裕がなくなってきている感じがする。今はメディアが風を吹かせた瞬間に支持率がボーンと下がるので神経質になっていると思う」とコメント。
「メディアも政治も、お互いに切磋琢磨しながら良い政治にしていってもらいたいと思うが、批判ばかりのメディアでも政治は良くならないと思うし、政治の方もメディアの批判を気にすることも重要だが、それでもやるべきことはやらなければいけない。今回のコロナ対応については、病床数を増やそうとすれば医療界から批判が出るかもしれないが、それでも増やす。国民に対しても、罰則付きで義務を課すところは課す。そしてメディアから批判を受ければ、きちんとそれに答える。菅さんには、その当たり前のことをやってもらいたい」。
(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)