映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)で広島県警察本部捜査一課の管理官・嵯峨大輔役を演じた俳優・滝藤賢一が、映画の公開を前日に控えた19日、愛知県警本部を訪れ「一日広報課長」を委嘱されたほか、舞台挨拶を実施するなど、出身県の愛知県にて、凱旋キャンペーンを実施した。
愛知県警察本部にて「一日広報課長」に就任
作中での役どころにちなみ、愛知県警察本部を訪れ、「一日広報課長」として委嘱を受けた滝藤。「毎日広報課長」である広報課長から委嘱状とタスキを受け取ると、暴力団の根絶・壊滅を最重要課題のひとつとする同本部署員らに「暴力団が恐れているのは、何よりも暴力団を恐れないあなたの勇気です!」と活動へのエールを送った。
地元・名古屋の舞台挨拶は完売
その後、名古屋駅前にある「ミッドランドスクエアシネマ」でトークイベント付き先行上映会にゲスト登壇した。
「おかえりなさい」と拍手で迎えた客席に「愛知県に久しぶりに来れました。嬉しいです。松坂桃李さんが来るようなサプライズはありませんが」と挨拶し、客席を沸かせた。
前作に続き、嵯峨役での出演を果たした滝藤。待望の続編に「前作から3年間、桃李くんへの復讐をずっと考えていました。どうしてやろうかと、他の仕事をしながらも考えていました」。
今作より新たに加わった鈴木亮平、西野七瀬らの顔ぶれには、「皆さん素晴らしかったです。エネルギーがぶつかり合った熱い映画になりました」と絶賛。
見どころを問われると、「桃李くんと3年ぶりに嵯峨が出会うシーンは自分でも思いもよらないリアクションが生まれました。そのシーンは楽しんでほしいですね」語った。
ここで、映画で主演を務めた松坂桃李のコメント動画が、滝藤と観客にはサプライズでスクリーンに投影され、松坂からは「最高の作品ができました。久しぶりに日岡と再会した時の滝藤さんの表情が印象的なので、ぜひ注目してください」とのメッセージが。
MCから、松坂とまったく同じシーンを見どころに上げたことを尋ねられ、滝藤は「そうでしたね!」と驚きを見せ「準備してなかったので、自分でもよく覚えていなかったんですが、見逃さないでください」と語った。
思い出深い撮影シーンについて問われると、「思い出がいろいろあります。鈴木亮平さんともあります。中村獅童さんは、僕は離れたところで二人を見ているというシーンがあったんですが、すごかったですね!中村獅童さんは新聞記者役なんですが、暴れまくってました。最後は関係ない僕に『おりゃー!』と(笑)。僕はクールにやりたかったんですが、皆さんの熱量に引っ張られましたね」と答えた。
また、コロナ禍での撮影については「皆、延期や中止になって大変だったようでフラストレーションがたまってたみたい。僕は普通に働いていました」と語った。
今作は映画完全オリジナル脚本となる。原作と異なり、嵯峨管理官がクローズアップされていることについては「もっとクローズアップしてほしいです!やられっぱなしではいられないので、2にも出られて嬉しかったです」と喜びをにじませた。
激しい映画だが、現場の雰囲気は「とても平和でした。リスペクト・トレーニングという講習のを全員が受けているので、一切罵声のない現場。とても穏やかで俳優にとって非常に芝居をしやすい環境でした。ハラスメントとはどういうものかという講習でしたが、白石さんは最先端の方だと思います。スタッフ間で怒鳴り合っていても絶対にいい作品は生まれない。素敵な現場でした。これからもやった方がいいと思いますね」。
新人警官だった前作から3年後の日岡を演じた松坂に対しては「桃李くんはすべてを背負って現場にいたので、日岡も松坂桃李も不安定なバランスでいるのが面白かったです。これだけのメンツを相手にしていますから、絶対的に勝利はないです。この若さで彼らを相手にするのは相当大変」。その松坂に対峙する鈴木亮平については「本当にすごい。台本を読んで『この役やりたい!』と思いましたね。素晴らしかったです」。
フォトセッションを終え、最後の一言を求められた滝藤は「熱量が本当にすごい映画です。”孤狼”だからできる、”孤狼”でないとできない。アドレナリン出まくりの2時間20分です!」とPRした。
(c)2021『孤狼の血 LEVEL2』製作委員会