8月21日、都内で行われた映画『孤狼の血 LEVEL2』(全国公開中)の公開記念舞台挨拶が開催され、松坂桃李、鈴木亮平、西野七瀬、音尾琢真、中村梅雀、小栗基裕、白石和彌監督ら登壇。音尾、中村、小栗がそれぞれ白石監督との秘話を語り、会場の熱量を上げた。
音尾は前作に引き続き、吉田滋役で本作に参加。両作に出演した感想について尋ねられると、「前作は“役所広司さんのすごい映画を撮っている”という雰囲気だったんですけど、今回は“みんなで力を合わせて前作を超えてやろう!”という意気込みを感じる、活気のある現場でした。どちらも甲乙をつけ難い良さがある」とコメント。
だがここで音尾は「前作を撮り終わった時に白石監督とお食事をしていたら軽い感じで『次は音尾くんと桃李くんのバディものにしようと思っているんだよ!』と言われて期待していたんです。でも蓋を開けてみたら全くそうじゃなかった。(中村)梅雀さんが(松坂の)バディ役だった」と、裏話を暴露。「どういうことですかね~? 期待していたんですけど」と音尾がさらに切り込むと、会場からは笑い声が。すると白石監督は「僕のなかでは日岡(松坂)と吉田のバディ良いな~と思っていたんですが、みんなに話したら『ないね』と言われました(笑)」と釈明。音尾は「でも僕はまだ諦めていないですからね。夢を見てしまいました」と言い、再び会場の笑いを誘った。
一方、本作で主人公・日岡と劇中でバディを組む瀬島孝之を演じる中村梅雀は白石組について、「前作で圧倒されたので、どんな監督かなと思っていたんですけど、非常にチャーミングで繊細で、役者に対する気遣いもすごい。監督もスタッフも素晴らしいし、本当にこの組に参加できて幸せでしたね。最高です!」と、白石組を絶賛。
また上林組の構成員・戸倉毅を演じる小栗基裕は本作で役者デビュー。普段はダンスグループのs**t kingzのメンバー・oguriとして活躍しているが、今回の挑戦について聞かれると、「ずっと緊張しっぱなしでした。でも白石監督が『本当にすごい俳優さん達ばかりだけど、思い切ってやっちゃってください』と背中を押してくださり、とにかく全力で、やりすぎ!ってくらいの気持ちで撮影に臨みました」とコメント。すると白石監督からは、「体の中にダンサーのバネがあってそれが芝居にもすごく良く活かされていました。本当にお願いして良かったと思いました」と笑顔を見せていた。
文:近藤加奈子
写真:野原誠治