21日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、北朝鮮のラジオから流れてくる、不可解な「乱数放送」についてスタジオでトークを展開した。
この日はデイリーNKジャパンの高英起氏と特定失踪者家族の藤田隆司さんをゲストに招き、北朝鮮による拉致問題について話を聞くことに。
高氏によると、北朝鮮は日本にいる工作員に向けて「ラジオ放送」で指示を送っていた疑いがあるという。中学生のころに大阪でラジオを聴きながら育ったという高氏は「大体12時ぐらいになると(北朝鮮からのラジオが)聴こえてくる」と振り返った。
「変な放送が聴こえてきた。これはなんだろう?」と疑問に思っていた高氏は、その後北朝鮮系の学校である朝鮮学校に行った際にそれが「乱数放送」という、日本にいる工作員に向けた暗号放送であることが分かったのだという。
竹山が「数字をずっと言っている放送なんですか?」と問いかけると高氏はうなずき、解読方法は不明としながらも「おそらく乱数表みたいなものを元にして、それで情報をやる(送受する)んじゃないかなと思う」と推察した。
番組では実際に乱数放送の音声を公開。「平壌放送です。12時をお知らせします」というコメントのあとに時報と歌が流れ「445号電文をお送りします」とナレーションが入り、その後は「組数22組、組数22組、本文を読み上げます。879、93、378、87、589、06、091、25、257、18……」と、延々と数字を読み上げていた。
高氏は小さいときにある親戚の家に行った際、屋根裏に入ろうとしたところ激怒されたことがあり、その数年後に工作員をその親戚の家で匿っていたことが判明。乱数放送を受信するラジオなどが没収されたことも明かしていた。