工藤晴香&紡木吏佐が語る『BanG Dream! FILM LIVE』の魅力 実際のライブ音源を採用、こだわりのカメラワーク
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 8月20日、前作から約2年ぶりとなる『BanG Dream!バンドリ!)』の劇場版ライブアニメーション第2弾『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』の上映がスタートした。早くもファンの間で反響が広がる中、公開を記念して出演声優の工藤晴香(Roselia・氷川紗夜役)と紡木吏佐(RAISE A SUILEN・チュチュ役)にインタビューを実施。初めて7バンドがそろったFILM LIVE2への思いや映画の見どころなどを聞いた。

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——『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』が公開されました。率直な今の感想をお願いします。

 工藤晴香(以下、工藤) 前回のFILM LIVEをやった2年前の段階で、「もしかしたら2nd Stageをやるかも」みたいな噂はぼんやりと聞いていました。なので「いつやるのかな」とずっと思っていたんですけど、本当に2年はあっという間で、月日の流れって早いなと感じましたね。新たにMorfonicaさんとRAISE A SUILEN(RAS)さんが加わって大所帯になって、バンドリ!もどんどん進化しているんだなと。

 紡木吏佐(以下、紡木) 当時すでにチュチュ役の紡木吏佐として活動はしていたんですけど、前回の映画ではRASは登場していなかったので、お客さんと一緒に映画を観るというイベントがあって、いち観客として楽しませていただいたんです。まさか2nd Stageがあり、RASも出させていただけることになるとは思わず。劇場の大きなスクリーンを通してRASメンバーが観れるというのはすごく嬉しいですね。

——今おっしゃっていただいたように、RASにとっては初めてのFILM LIVEですね。2nd Stageが決まった時はどんな思いを抱きましたか?

 紡木 ご好評いただいて、みなさまの声がきっと反映されての2nd Stageなんだなと。それと2nd Stageが決まったと同時にRASが出れると聞いた時は、本当に「うわ~!念願の!」という感じで、収録前からすごい楽しみにしていました。

 工藤 アフレコはだいぶ前にやったので、いつ公開なんだろうというのはずっと思っていました。今年公開と聞いた時は、ちょうどRoseliaも『I : 約束』と『II : Song I am.』の劇場版をやっていたので、バンドリ!はすごく劇場版が盛り上がっているんだなと感じましたね。やっぱりリアルライブに足を運べない方もいる中で、映画館でバンドリ!の音楽を楽しめるというのは、すごくいい試みというか。FILM LIVEはライブが楽しめるコンテンツなので、すごくいい挑戦だなと思いましたね。

——周囲からの反響はいかがでしたか。

 紡木 すごかったです。バンドリ!の素敵なところって、声優をされている方々による実際の演奏とキャラクターがリンクしているところだと思うんですよ。参加させていただく前のいちファンの時からずっとそこは思っていて。「あ、ここ実際にキャストの方がこういう動きをしていたのを見たことある!」みたいな動きをキャラクターに反映させている場所が結構あったりするんです。もちろんライブを初めて観る方でも楽しめると思いますし、もともとアニメ作品やキャストさんがやられているライブが好きでずっと観ているという通な方も、きっとグッと来るものがあるんじゃなかろうかと。そういう風に喜んでいるみなさんの顔が見えました。

——今回の劇場版「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」で気づくとニヤリとするような小ネタはありますか?

 工藤 Roseliaの「R」は実際にライブでもかなりやっている楽曲なんですけど、キャラクターがライブの私たちの動きを取り入れている部分があるんです。それがどの部分なのかをぜひ楽しみにしてもらえると。なので映画を観に行く前にライブ映像を観ると楽しめると思いますし、逆に映画を観終わった後にライブ映像を観てもいいと思います。ぜひそのリンク具合を楽しんでもらえると嬉しいですね。

 紡木 YouTubeでPVが公開されている「!NVADE SHOW!」という曲があるんですけど、これが凄いんです。

 工藤 ぬはは(笑)。

 紡木 語彙力が足らない(笑)。「!NVADE SHOW!」って私たちキャストがライブでやったのが最初でしたっけ?

 工藤 いや、私はガルパ(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)のMVで見た。

 紡木 あ!ありがとうございます。MVとしてゲーム内で「!NVADE SHOW!」の映像が先行で出ていて。Poppin'PartyさんやRoseliaさんと違い、RASは最初キャラクターがまだいない状態で、キャストの私たちが先行してライブ活動をさせていただいていた経緯があったので、キャラクターたちがRASの楽曲のライブをしている映像が先に出来るというのは本当に珍しいパターンでした。それで逆に私たちがキャラクターに合わせた動きをするというライブ演出をしていたんですけれども、そのライブの中でもやっぱり私たちキャストのリアルな人間の動きが生まれていって。また逆に今度はアニメサイドがそれを引っ張ってくれて、よりミックスされて完成形に近い映像があるんですけれども、「!NVADE SHOW!」は特に素敵だなと思います。

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——過去に柿本広大監督がインタビューで「各部門のスタッフ、キャスト全員がキャラクターの人格をしっかり共有している。様々な現場の大勢の人々をキャラクターたちが繋いでいる。いちキャラクターというよりも、“演者さん”を魅力的に見せるという気持ちで制作している」と語っていたのが印象的でした。同じことは、お二人も感じますか?

 工藤 そうですね。ライブシーンはやっぱり実際にリアルライブを我々がやっていて、演奏シーンの見せ場でちゃんとスポットを当ててくださっているので。それと同じで、FILM LIVEや劇場版のRoseliaでも、ちゃんとそのキャラクターの見せ場を丁寧に描いてくださっていたので、それはすごく感じますね。

 紡木 物語やシナリオもそうなんですけど、今回のFILM LIVEに絞って言うとすると、本当に「そこ!」と思ったところが絶対にカメラで抜かれてて。自分でやっていて、例えば「ここ観て欲しい!」みたいな場所があったりするんですけど、全部しっかりそのポイントを抑えた素晴らしいアングルで撮ってくださるんです。他のメンバーもそうで、キャラクターはもちろん、私たちのライブも舐めるように観てくださっているんです。

 工藤 ぬはは(笑)。

 紡木 (笑)。もうすごく愛を持っていろいろと掘り下げてくださったという、みなさまの愛と努力を感じまして。ぜひ観ていただきたいですね。きっとファンのみなさまも観ている側なので、一番知っていると思います。「ここ!」みたいなカメラワークにぜひ注目していただきたいですね。

——リアルライブで「私、決めたわ!」みたいなところは、今回のFILM LIVE2にも上手く反映されているのでしょうか?

 工藤 そうですね。各バンドそうだと思います。あとは、リアルライブをやっていないバンドでも、ちゃんとキャラクターの性格だったり、そういったことも活かしてくださっているので。バンドリ!のファンはみんな喜んでくれるんじゃないかなって思います。

 紡木 「!NVADE SHOW!」で言うと、「そこのラップのところは横にカメラマンが来るから、そのカメラマンに向かって思いっきりラップしてください」みたいなシーンがあるんですけど、それも忠実に再現してくださっていて。ありがとうございますという気持ちです、本当に。

——「これはかっこいい!」や「これはかわいい!」のように釘付けにさせられた他バンドの注目ポイントはありますか?

 工藤 私はPoppin'Party(ポピパ)さんの「イニシャル」のソロだったり、ソロ歌唱のところだったり。あとやっぱりMC。ポピパさんもすごい良かったですし、RoseliaもRASさんも、どのバンドもMCがすごくて。本当にキャラクターがライブ会場にいる、「私はライブ会場の最前列にいるんだ」みたいな気持ちになるんです。ぜひMCに注目して観てもらいたいなというのは感じました。

 紡木 ハロー、ハッピーワールド!(ハロハピ)さんもすごいんですよね。一線を越えているというか。空を飛びがちな感じで、本当にアクティブというか、観ていてすごく楽しいライブ展開をされる。今回は合同楽曲があって、週替わりでスペシャルバンドを組むみたいなことをやったんですね。RASはハロハピさんと一緒に合同で「ラスハピーポー!」という曲を映画の中で演奏させていただいているんですけど、それもすごい。ハロハピさんのぶっ飛んだ感じの演出と、RASのいつものどっしりした感じが、すごくいい感じに手を繋いでいて。ぜひそこの化学反応も楽しんでいただけたらなと思います。

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——最後にファンへのメッセージをお願いします。

 工藤 ぜひ劇場に足を運んで最高の音楽体験をしてもらいたいです。というのと、私、とても大事なことを思い出したんですよ。

 紡木 なんですか!?

 工藤 ライブの音源が使われているんだった。

 紡木 あ!そうです、そうです。

 工藤 実際のライブの音源も使用して、それを5.1chに再MIXしていて。全部分割して再構成してリアルな音響を再現しているので、そのライブ感を楽しんでもらえるのではないかと。あと、右から聴こえてくる音と左から聴こえてくる音が、劇場で座る場所によって違ったりするので、そういった音響の臨場感ですね。これはたぶん劇場でしか味わえないので、ぜひ足を運んで聴いて欲しいです。あと我々はリアルライブをやっていますので、実際にライブにも来てもらって、我々のパフォーマンスも観てもらいたいというのはありますね。アニメ映像を背負って私たちがライブしていたりするので、そのリンク具合をリアルタイムで観れるというのが魅力の一つ。そこはぜひ会いに来てもらえたら嬉しいなって思います。

 紡木 やっぱり観るべきだと思うんです、私は。

 工藤 ははは(笑)。間違いない。

 紡木 各ご家庭のテレビの大きさというものは限界があると思っておりまして。

 工藤 そうです。ただしお金持ちを除く(笑)。

 紡木 あー(笑)。まあ、一部の方はそうだと思うんですけど、やっぱり劇場の何がいいって、あの大画面で好きなキャラの顔がアップで見れること。それはファン代表として言わせていただくと、この上ない至福だと思うんですね。なのでぜひ会場の素晴らしい環境下で音楽を浴びながら、好きなキャラの大きな顔を見て推しが奏でる楽器のサウンドや声を味わってほしいと思います。これからもバンドリ!をよろしくお願いいたします。

(C)BanG Dream! Project (C)BanG Dream! FILM LIVE Project

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