「今でも夢みたい」工藤晴香&紡木吏佐が明かす「バンドリ!」への思いとキャラクターの見せ場
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 2015年よりメディアミックスプロジェクトとしてアニメ・ゲーム・リアルライブなどを展開してきた『BanG Dream!バンドリ!)』。8月20日には劇場版アニメーションライブ第2弾『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』の上映も開始した。公開を記念し、出演声優の工藤晴香(Roselia・氷川紗夜役)と紡木吏佐(RAISE A SUILEN・チュチュ役)がバンドリ!への思いやキャラクターの魅力などを語った。

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——昨年3月の制作発表から約1年半、『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』がついに公開されました。ようやくこの日を迎えられたというような思いはありますか。

 工藤 1作目の時と比べてFILM LIVEに対する気持ちがちょっと変わりましたね。私の場合はRoseliaの劇場版『Ⅰ : 約束』と『Ⅱ : Song I am.』がそれぞれ2021年4月と6月に公開されて、舞台挨拶ツアーで全国各地を回らせていただいたんです。ファンのみんなにたくさん会えた中で、実はまだライブに行ったことがないという方だったり、本当は音楽を爆音で聴きたいけれども行けないという方がいて。けれど映画館というのは各地域にあると思うんですよ。なので映画館に足を運んでライブが観れるというのは、すごくいいことだなって思いました。劇場版をこのタイミングでやらせていただけて、すごくよかったって私は感じていて。全バンドが集結しているこの『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』を、このタイミングでファンのみんなに届けることができるというのは、すごく嬉しいですね。

 紡木 バンドリ!のアフレコだけじゃなくて、今どのアフレコの現場でも多いと思うんですけれども、いつもだったら当たり前に全キャストが集まって、同じブースで一緒にマイクを囲んで収録するというのが基本ですよね。それが普通だったんですけど、今だとやっぱりこの情勢なので、なかなか全員で集まって収録ができなくて。少人数体制で何回も繰り返しマイクで録るという形でした。なので想像力を試されたというか。実際にお相手と掛け合いができないシーンもありました。バンドリ!だとキャラクターが多い分、やっぱりすごく想像力を使ったなというところはありました。

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——バンドリ!というメディアミックスプロジェクトが始まって6年ほどが経過しています。これまでの道のりで印象深かった企画や作品、ライブなどあればお願いします。

 工藤 どれだろう。いっぱいやったよね?

 紡木 いろいろやらせていただきましたよね。

 工藤 RoseliaとRAISE A SUILEN(RAS)で言うと、やっぱり『Rausch und/and Craziness(ラウクレ)』のIとII。今までにない合同ライブだったので、すごく印象に残っています。幕間映像とかも、なぜか学力テストしたり(笑)。

 紡木 撮りましたよね(笑)。懐かしいー。

 工藤 制服着て。すごい印象に残っていますね。あとは個人的にはやっぱり初野外ライブの『Flamme』と『Wasser』。FILM LIVE1作目の年でしたけど、単独の野外ライブ自体がバンドリ!では初めてだったので、すごく印象に残っていますね。それ以降、ありがたいことに富士急ハイランド・コニファーフォレストさんでは毎年ライブができているので、やっぱり印象に残っています。

 紡木 私がバンドリ!とまだ関係がなかった頃、声優になりたいと願う少女の頃から、Roseliaさん含めて皆さんのことは、いちファンとして観ていたので。客観的に「最近の声優さんは楽器も演奏できてすごいなぁ~」と思っていた人間だったので(笑)、そんな画面越しに観ていたみなさんとこうして一緒にお仕事させていただいて、Roseliaさんと一緒に『ラウクレ』でライブをさせていただいたことは今でも夢みたいです。それこそ自分がDJをしてバンドを組むという想像はそれまでの人生の中で一切なかったので。そんな私がみなさんとバンドを組んでDJをして、日本武道館に立つなんてことは多分普通に生きていたらあり得ないので、それが決まった時も驚きでしたし、立った時も驚きですし、いまだに信じられないというか。

 工藤 いやー、わかる。

 紡木 もうビックリですよね。そうやって立たせていただけるのも、いかにこのバンドリ!というプロジェクトがみなさんに愛されているのか、その結果がこうしてステージにつながっているんだなって思う日々ですね。

——紗夜もチュチュも物語を通して大きく成長を遂げたキャラクターです。お二人は今、それぞれのキャラクターをどのように捉えていますか?

 工藤 初めて出会った時からずっと変わらないですね。紗夜は紗夜でちゃんとキャラクターとしてストーリーの中で成長しているんですけど、でも印象はずっと変わっていなくて。やっぱり真面目でストイックで、妹に対する思いだったり、メンバーに対する愛情だったり、怖そうに見えるけどすごく優しい女の子だなっていう印象はずっと変わらないです。

 紡木 チュチュは、最初は情報が少なくて。私も台本を読み進めていく中で「あ、そうだったのか!」とわかることが多かったんです。彼女がどうしてそんなに言葉が強いのかとか、人と競って一番になることになんでそんなにこだわるのかとか、キャラクターの背景についてはふわっとした情報しかなくて。やっぱりアニメを通して彼女の家庭環境とかを知りながら、観ているみなさんと一緒に「ああ、そうだったんだね」と知っていきつつ、RASと関わることによって一歩また大人になれたんかなと思っています。なんかもう自分の子供みたいな感じです(笑)。ともに成長みたいな感じですね。

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——工藤さん、紡木さんがそれぞれ演じるキャラクターの『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』における見せ場を教えてください。

 工藤 リアルライブにリンクしている部分があったり。MCでちょっと意外なことを言っていて。「私、また新しい紗夜の一面を知れたな」という感じで、ちょっとムフフってなっちゃいましたね。

 紡木 気になるー!

 工藤 なのでファンのみなさんも「え、そうなんだ!」みたいに意外だなってきっと思ってくれるんじゃないかなと。

 紡木 RASでいる時って、チュチュがワーッてなってみんなが「まあまあ」と諌める感じだったんですけど、最近はチュチュ以外の誰かがワーッてなってチュチュが「ちょっとなんでなのよ!」みたいなツッコミ役に回ることが多くなってきたんですよね。今回はパレオさんが暴走するところで「ちょっとパレオー!」みたいにツッコミを入れるシーンがあるので、そんな風に冷静に強めなツッコミをされるチュチュさんもぜひ観ていただければなと思います。

——『BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage』には7バンドが登場します。「その中で自分たちのライブが一番観客を惹きつけたい」というライバル心のようなものはあるのでしょうか?

 工藤 いや、ないですね。今はBanG Dream! 9th☆LIVEに向けてRoseliaもRASさんも毎週リハーサルしているんですけど、今日もFILM LIVE2の話になって。で、「みんなどのバンドが好き?」って聞いたら、全員が「ハロハピ(ハロー、ハッピーワールド!)!!」みたいな(笑)。

 紡木 ははは(笑)。

 工藤 なんか、あんまり「ウチらが一番カッコいいよね」みたいな話はしないですね。ドラムの櫻川(めぐ)さんはハロハピに入りたいってずっと言ってます。

 紡木 ひゃー(笑)。

 工藤 入りたいっていう気持ちになっちゃうぐらいハロハピの映像が素晴らしかった。RoseliaのライブはRoseliaのライブで、ちゃんと愛情があってカッコよくしていただいているんですけど、やっぱりリアルライブをやっているので、自分たちのライブを観ているみたいな気持ちなんですよね。「あ、いつものRoselia」みたいな感じで。なので一番になりたいとか、そういった優劣とかは特に全然何もないですね。すごい平和な世界だなって思います。

——紡木さんは?

 紡木 ライバル心はないです。それこそRASのベースボーカルをされているRaychellさんが、いつも私たちを率先してまとめてくださるんですけど、芸歴が長くて本当に素敵な大先輩なんですけど、とても礼儀正しくて、人としても本当に尊敬しています。私たちはそれについていく、という感じです。常にいつもそういう感じでございます。やらせていただいているという感覚なので。ありがたいですね。

(C)BanG Dream! Project (C)BanG Dream! FILM LIVE Project

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