国民的人気アニメの映画版最新作『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』の完成披露親子試写会が6月12日(日)に都内で行われ、テレビ放送開始以来28年間にわたりアンパンマン・ばいきんまんの声優を務める戸田恵子、中尾隆聖とともに、本作にゲスト声優として参加している漫才コンビの中川家が登壇した。

この記事の写真をみる(5枚)

本作について戸田は「『アンパンマン』のぶれないテーマは『勇気をもってみんなで力を合わせて頑張る』なんですが、今回はロボットとわがままなお姫様の友情が絡んできて、『大切なものは意外と身近にある』ということを教えてくれる」と解説。続いて中尾は「原作者のやなせたかし先生がお作りになった『勇気のルンダ』という歌がもとになり、今回もすてきな作品に仕上がった。みんなで声を合わせて歌ったり踊ったりしながら楽しんでほしい」と自信のほどをうかがわせた。

今回、女優の波瑠が演じるヒロイン・ルンダが困った時に助けてあげる、やさしいロボット・ナンダの役で『アンパンマン』デビューを果たした中川家の弟・礼二は「本当に夢のよう。信頼と実績の王道アニメの仲間入りができるというのは、びっくりしましたけどうれしかったですね」と喜びを語り、「6歳の娘にも驚かれたくらい、本当に『ナンダ』しか言っておりませんけれども、いろんな感情の『ナンダ』を表現しているので、その感じを楽しんでいただければ」とアピール。

一方、中学1年生になる双子のお父さんでもある中川家の兄・剛は、海の主・ヌラ役を演じた感想について「僕はダメ出しされることもなく、10分で収録が終わった」と振り返りながらも、「芸人デビュー当時から真似している」というお気に入りのキャラクター・カバオくんの声まねや、もし新キャラを演じるとしたらぜひやりたいという「あまり吠えないイヌ」の鳴き声を披露。戸田からも「リアルにうまいじゃないですか!」と絶賛されていた。

また、『アンパンマン』にちなみ、「子どもの頃に憧れていたヒーロー」に話題が及ぶと、中川家の剛は「ちょうど漫才ブームのころだったんで、ツービートさんや紳助竜介さんといった漫才師を本当に尊敬していて、憧れの存在だった」と熱く語り、礼二は「僕にとってももちろんお笑い芸人はヒーローでしたけど、ジャッキー・チェンも格好いいなと思いながら見てましたね」と、お決まりの広東語風のネタを披露した。

拡大する

さらに、『アンパンマン』で映画館デビューする親子も多いことから、初めて映画館で見た映画について尋ねられた戸田が「本当はディズニーと答えたいところなんですが……」と前置きしながらも「親に連れられて、近所の映画館で『連合艦隊司令長官 山本五十六』を見ました。三船敏郎が小さな舟の上で逆立ちしているのが印象的だった」とコメントすると、会場は大きな笑い声に包まれた。

最後に、主題歌を歌う双子デュオ「ドリーミング」が登場し、アンパンマン、ばいきんまんらとともに『アンパンマンのマーチ』を会場中で大合唱して、イベントは幕を閉じた。

拡大する
拡大する
拡大する

『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』

7月2日(土)元気100倍ロードショー

(c)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

(c)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2016

この記事の写真をみる(5枚)