お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワー村本大輔と、ジャーナリストの堀潤が、居酒屋でニュース談義を繰り広げる『居酒屋むらじゅん 酔いどれニュース酒場』のVTRが、27日のAbemaTV『AbemaPrime』でオンエア。デイリーNK編集長の髙英起(こう・よんぎ)さんと、中国事情に詳しいジャーナリスト・富坂聰さんがゲスト参加し、「中国・北朝鮮問題」についての熱い談義が交わされた。

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海洋進出を強める中国と、日本との緊張関係をつづける北朝鮮。日本はどんな関係を築こうというのか、専門家を交えてじっくり聞こうという主旨のもと、会合が開かれた。

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6月9日、中国海軍の船が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入。これまで公船が接続水域や領海に侵入してくることはあっても、海軍が尖閣諸島周辺の接続水域に入ったのは初で、日本は中国に対し強く抗議。なお公船は27日にも3隻が日本の領海に侵入。中国公船の領海侵入はこれで今年17回目になるという。

富坂:中国は残念なことに遅れてきた国家なので、自分が損していると思っているんですね。世界はそれを理解できない。

村本:でも中国って、すごい勢いじゃないですか。

富坂:今軍事改革をやっているんですけども、国境の確定は終わったという位置づけなんです。これからは、海の国境確定だといっているんですね。それで。

村本:腑に落ちないのは、領土を奪うのはだめじゃないですか。でも、みんな軍をもっている。矛盾していないのかと。

富坂:「領土」の問題も、非常にややこしい。何が自衛なのかとという話になってきます。

堀:たとえば北朝鮮との関係で、日本は、拉致問題は解決したい。でも、諸外国からしたら、北朝鮮の核を認めるわけにはいかない。(じゃあ)日本独自で動こうとしたときに、いろいろな問題が出てくる。

髙:何人拉致されているのかなど、解明されてない部分が多いんです。どこをゴールにするのか。それを決めずに、「やれ、やれ」いわれても話があわない。日本の政治家も、口では「拉致問題を解決」といはいうけど、本気の姿勢はみえない。昔は、北朝鮮に対しては“たぬきの化かし合い”で(一定の、外交)ラインをつくっていたのに、今は(それをやる人が)いない。

村本:僕、福井県出身で、拉致被害者の地村さんは、オヤジが同級生なんですよ。オヤジから聞いたんです、となりの高校の地村さんがいなくなったと……(他人事ではない)。

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ここでVTRは終了。居酒屋談義のもようは次号に続くが、堀氏は、このシリーズを通し、村本の疑問を抱く姿勢を高く評価する。

堀:EUの離脱問題について、イギリスの若者が、いまごろEUから自国が離脱したらどうなるのかなどを調べてるのかということが話題になっていることに触れ、「じゃあ(日本の人たちも)日本をとりまくことって、(案外)知らないことだらけだと思うんですよね。

自分の意見って、ちゃんとあるかっていわれると、モヤッとしたままだと思うんです。発言を求められたら、それっぽく言ってしまう。でも本当は、土台となるものはちゃんと固まっていない。「さっきいっちゃったことだけど、ごめんなさい、考え変わりました」って村本さんは言う。実はそれって大事なことだなと思います。

村本:こっちがいいのかな、こっちかなって考えていることって、優柔不断で悪いふうにいわれるけど、最後まで悩んでいる人こそまともなんじゃないかなって思いますよ。EU離脱にしても、簡単に決めるんじゃなくて、悩んで悩んで苦しい人ほど正解な気がしますね。

この2人の意見を聞いたスタジオゲストの森尾由美は、「早く決めなさいっていわれて、すぐに決断しなきゃいけないような場面がいっぱいあって、悩んでいる時間はいけないと思っていた」と振り返り、自身の子供に対しても同じように接していたという。「就職どうするの、どうするのって…。違うね。ムダじゃないですね、悩むのってね。」とコメント。村本の姿勢から何かを学んだようだった。


なお、「中国・北朝鮮問題」談義の続きは、7月4日(月)に放送される。

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