週刊文春がスクープし、またたく間に広がった舛添要一・前東京都知事の政治資金流用問題。その後にもさまざまな問題が発覚し、舛添氏は辞任に追い込まれた。すると今度はネットなどで「これはやりすぎなのではないか?」「メディアのいじめだ」などという意見も出始めた。

そこで6月28日に放送された報道番組『AbemaPrime』(AbemaTV)の火曜特集「喧嘩上等!バトルスタジアム!!」では「マスコミの舛添バッシングは当然!賛成?反対?」をテーマに議論が行われた。

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まずは街の声がスタジオで紹介され、「私的利用であったりと追及されるべき」「騒ぎ立てるのはしょうがないけど、やりすぎだと思う。他の人もやってそう」「徹底的に追及してほしい」など、賛成派と反対派の意見が二分した。

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スタジオではゲストの都議会議員・音喜多駿氏が「舛添都知事は全く自分の言葉で説明できなかった。今回大きく取り上げた件は民主主義が機能した結果であって今回の件はやりすぎではないと思う」と2年4ヶ月の間、都庁で舛添都知事と一緒に働いてきた立場でありながら、辞任に追い込まれた同氏に対して当然の結果であると強く非難した。

ここで社会学者の濱野智史氏が「かわいそうとかあるわけない! 政治家なんだから叩かれて当たり前」と、舛添バッシングは当たり前だと声を荒げて意見した。

作家の竹田恒泰氏も「公人なので手加減は必要ない。このままだったら舛添さんの思うつぼ。もっとガンガンやらなければダメ。今回の件は『会議をやっていました』とか余計なひと言を言って、自分で火に油を注いでいたわけで、もっとうまく対処できていれば都知事を辞めなくてすんだはず」と、加熱した舛添バッシングは自分で蒔いた種だと主張した。

上智大学教授の水島宏明氏は「ジャーナリズムの仕事は権力の監視だから、今回の件は当たり前。しかし、舛添さんの家族を追っかけ回すのはやり過ぎだ」と、賛成でもあり反対でもあるという立場をとった。

ジャパンタイムズ報道部記者の大住マグダレナ氏は「細かい部分にフォーカスし過ぎた。それよりも何故法律の抜け穴を潜り抜けることができたのかを追求するべきだ」と、ゲストの中で唯一反対の意見をぶつけた。

全員の意見が出揃ったところで竹田氏が「叩けばほこりが出てくるのは当たり前。今回はそれが問題なのではなく、対応がダメだった。いちいち、余計なことを言っていなければ都知事は続けられたと思う」と、持論を展開すると、音喜多氏が「都議会はもっと早く対応ができた」と悔やみ、「舛添さんは対応がしっかりしていれば今も続けていられたと思う。最初に嘘をついたのがいけなかった。それで嘘に嘘を重ねたわけで、嘘つきは政治家はやっていけない」と、竹田氏の意見に同調した。

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終盤になったところで音喜多氏が「政治家の中では『グレーは踏め』というのがある。公職選挙法を守っている人は少ない。守っていたら勝てない」と、突然暴露をすると、スタジオが一時騒然とする場面も。

そこでMCのケンドーコバヤシが「力を持ったものは責任が生じるわけで、何かやったら言われるのが当たり前。僕なんか芸人っていうだけで牛丼食べてグレーなお店に行っただけで週刊誌に載ってるんですよ」とその身の苦労話を展開し、笑わせた。

最後に賛成派と反対派のどちらがよかったか問われたケンドーコバヤシはしばらく悩んだ末「反対で! 俺が何であんなんで雑誌に載らなあかんねん! あと、大住さんが一人じゃかわいそうなんで」と、締めくくった。


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