株式相場には「山高ければ谷深し」という格言がある。文字通り、相場は急騰することもあれば暴落することもあるという意味の言葉だ。
 ここに、絵に描いたように高くまで上り詰め、一気にどん底まで転落した起業家がいる。SYホールディングスの杉本宏之会長(39)だ。
 2005年、不動産業界としては最年少の28歳で上場、一躍時の人になった。だが、会社は2009年に倒産、191億円の負債を抱え民事再生法を申請。自己破産する羽目に。だが、再び起業という茨の道を選んだ。