脅威的なスピードで進む北朝鮮の核・ミサイル開発。新型弾道ミサイル「北極星2」は、迎撃をかわすための軌道修正能力を備えている上、固体燃料を使うことで発射準備にかかる時間はわずか数分とされ、探知して破壊するのは極めて困難だという。さらに北朝鮮は複数の弾道ミサイルの同時発射実験も行なっているが、一隻のイージス艦が同時に迎撃できるミサイルは2発までとされているため、撃ち漏らしの可能性もある。
そして北朝鮮の脅威は、ついに"レッドライン"を越えようとしている。朝鮮中央テレビは4日、「新たに開発した大陸間弾道ミサイル『火星14』の試験発射に成功した」と報道した。飛行中に弾頭部分を切り離す2段階式の新型ミサイルで、通常の軌道よりもはるかに高い「ロフテッド軌道」で打ち上げられ最高高度は2500km以上、ハワイやアラスカが射程に入るとみられ、落下速度が非常に早く、迎撃は困難だという。