歌手、俳優として幅広く活躍し“一流芸能人”とも呼ばれるGACKTが、ここ数年ポーカーの1種「テキサス・ホールデム」に夢中になっている。カジノ内で行われるカードゲームだが、プレイヤーの運と戦略のバランスが絶妙で、全世界での参加人口は億単位とも言われる。6年前に初めてテキサス・ホールデムに出会ったGACKTは独自インタビューに対して「ボクのことを一流芸能人と言ってくれる人がいるけれど、ギャンブルを一切しない自分がポーカーをやっている理由を知るべきだ」と熱弁をふるった。

 テキサス・ホールデムは、日本で広く知られる手札5枚による「ドローポーカー」と異なり、手札2枚と各プレイヤー共通札5枚の計7枚のうち、最も強くなる5枚の組み合わせで、プレイヤー同士で戦うもの。手札に強いカードが来たり、共通札との組み合わせに恵まれたりすれば、初心者でも年間数億円を稼ぐトッププロに勝つことができる。だが、何十回、何百回と繰り返せば、戦略に優れるプロが着実に結果を出すゲームだ。

 GACKT 6年前、ヨーロッパツアーを回っている時に、バルセロナのカジノに行って、初めてポーカー場に足を踏み入れたんだよ。それまではポーカーも他のギャンブルと変わらないだろうと思っていたし、多くの日本人もそう思っていると思う。だけど、実際にやってみたら非常に戦略的。こんなにおもしろいものがあったのかって。

 参加者が一定の確率において運のみで勝敗を決するのがギャンブル。そこにプレイヤーの技量や戦略が入り、勝敗が左右されるのがゲーム。GACKTは、この運と戦略のバランスにハートを射抜かれた。

 GACKT ギャンブルで負けた時の、相手に対する腹立たしさは言葉にできないものがある。ただポーカーは戦略的なゲームで、仮に負けても相手の戦略によって負けたと認識できた時は、敬意すら払える。これがおもしろさの一つ。勝負の後に、プレイヤーがテーブルを何度かトントンと叩く行為があるけれど、これは相手へのリスペクトを示す。

 海外のカジノでは、最高で数億円という多額の賞金が得られる大会が多数開催されている。プレイヤーは参加費を払い、集まった金額を優勝、2位、3位と成績のいい順に得ていく。1回の勝負にいくら賭けるというギャンブルのイメージからは遠く、競技会と呼ぶ方がしっくり来る。将来的に、ポーカーの国際的な団体が「国際マインドスポーツ協会」に加盟すれば、オリンピックの種目として採用される可能性もある。

 GACKT プロになれとはまでは言わないけれど、知って損をすることはない。あの大会の空気、緊張感を1回味わってほしい。将棋やチェスと違って、お互いのカードが見えない中で、不確定な未来を予想しあうのがポーカー。相手の描く未来予想図が、自分に勝てないと思ったら勝負を降りざるを得ない。そこがおもしろい。

 日本では賭博が禁じられているものの、テキサス・ホールデム自体はカジノゲームが楽しめるカフェなどでプレイができる。また、海外で行われる大会への参加権をかけての大会も行われている。

 GACKT かつてギャンブルをしたこともあったけれど、ポーカーに触れてから一切やらなくなった。運に左右されるだけよりも、戦略的なものの方がはるかにおもしろい。同じ時間をかけるなら、自分に返ってくるものがたくさんある方がいい。世の中の人がボクを、一流芸能人みたいに言ってくれる人がいるけれど、そんなボクがいまだにやっているポーカーというものをぜひ知ってほしい。

 性別、年齢はもちろん社会的な立場も、テーブルの前では関係なくなるのがテキサス・ホールデムの世界。プレイヤーの仲間入りを果たせば、GACKTと一戦交えることになる日も来るかもしれない。

(C)AbemaTV

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