視覚障害者か聴覚障害者であることを入学条件にした日本で唯一の大学として知られている筑波技術大学(茨城県つくば市)をご存知だろうか。「社会に貢献できる先駆的な人材育成、高い専門性を授ける」という理念のもと1987年に設置された国立大学で、保健科学部と産業技術学部の2学部が存在、院生を含め360人以上の生徒が在籍している。4日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、同大学を取材した。
 まず、視覚障害者を対象とした保健科学部のある春日キャンパスを訪ねた。「視覚障害といってもいろいろある。視野が狭い学生さんや真ん中だけが見えないという学生さん、ちょっと見えにくい"弱視"から全盲の学生さんまで様々」(保健科学部の小林真准教授)。キャンパス内には点字ブロックはもちろん、点字図書も充実。授業ではあんまの応用実習や点字の理論と実践など、独自のカリキュラムが組まれ、高度な専門知識と技術を身につけることができる。