日本人の国民食の1つに挙げられるうどん。そのうどんを年間約500杯食し、うどんの魅力を発信し続ける美容度外視の「うどん女子」ライターがいる。井上こんさん(31歳)だ。
(20代前半から月数回の頻度で粉から麺を打って食す。お気に入りの麺切り包丁は、浅草の「かっぱ橋道具街」で購入)
 井上さんが自身のブログ「うどん手帖」を通じ、うどんの魅力を発信し始めたのは2016年。「あまり知られていないのですが、私の出身地である福岡県は小麦粉の生産量が全国でもトップクラスのうどん県(平成29年度11月公表、農林水産統計によると北海道の608,000tに次ぐ49,400t)。小さい頃から母の作る澄んだダシとふわふわの柔らかい食感に慣れ親しんで、成人後も1日3杯、4杯は当たり前のペースで食べ続けていたら、ある編集者の方に『割とオーバー気味だよね』と指摘され……記録と発信のためにブログを書き始めました」。