「すごいね、瑞穂の国記念小學院。"凜と咲け 弥生3月 夫婦花"」。
 6日朝、建設が止まったままの「瑞穂の國記念小學院」(大阪府豊中市)を前に、初公判に臨む心境を得意の俳句に詠み込んだ森友学園の前理事長・籠池泰典被告。同校の建設工事などをめぐって、妻の諄子被告とともに国や大阪府などから合わせて1億7000万円あまりの補助金をだまし取った罪に問われている。
 検察側の「被告は小学校の建設費用が高額になればなるほど補助金が高くなると知り、虚偽の契約書を建設会社に作成させた」との主張に対し、籠池被告は「私の希望よりも大きな建設費用を記載した契約書の作成に応じたのは事実だが、補助金の予算を最大限に確保するための、いわば方便であるとの設計関係者の説明を信じていた。私が主導し、妻と共謀して補助金をだまし取ったという検察の主張は事実に反する」などと述べ、起訴内容の大半について無罪を主張。