6月12日、テレビ朝日×ABEMA共同制作ドラマ『M 愛すべき人がいて』の第4話の放送再開を記念したリモート会見が行われ、安斉かれん、三浦翔平、白濱亜嵐、田中みな実、そして脚本を手掛ける鈴木おさむが登壇。鈴木が同ドラマに対する思いを語った。

鈴木おさむ、『M』反響を受け台本を大幅修正「かなりエキサイティングに」
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 同ドラマは、歌姫・浜崎あゆみが誕生するまで、そしてそこに秘められた出会いと別れを描き大ヒットした話題作「M 愛すべき人がいて」(小松成美著・幻冬舎刊)を原作に、ドラマならではの彩りを加え壮大なスケールで描く連続ドラマ。脚本は鈴木おさむが手掛け、アユとマサの純愛に加え、鬼トレーナーのしごき、過酷なデビュー争い、壮絶な嫌がらせ、そして恋路を阻む強敵たちとの戦い…とドキドキハラハラする要素満載のジェットコースター・ラブストーリーに昇華した。

 スタジオには、安斉かれん、三浦翔平、白濱亜嵐、田中みな実、そして脚本を手掛ける鈴木おさむが距離を保って登壇。ソーシャルディスタンスの距離をしっかり保って板付きで登場し、取材陣が別室にて見守った。

「アユの物語なんですけど、安斉さんのドキュメンタリーでもある」

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――安斉かれんさんの印象や、演技を見た感想を教えてください。

鈴木:安斉さんとは、ラジオではお話させていただいたことがあるんですけど、「あ、アユだ!」って思いました。この作品は、もちろんアユの物語なんですけど、安斉さんのドキュメンタリーでもあると思っています。(初めてのドラマなので)お芝居も1話ごとに変わってきていますし、そこも僕は素敵だと思っています。そんな作品って一生に1回しかないですから! 見ていてキュンとなりますね。

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――ドラマオリジナルの役どころ・礼香の魅力や、田中さんの演技を見た感想を教えてください。

鈴木:原作があり、マサとアユの物語という軸は変わらない中で、物語をかき回すエキセントリックなキャラクターを作りたいと思っていて、二人に嫉妬する礼香が生まれました。

(「ゆるさなーーーーーーい」のセリフについて)僕は台本に“伸ばし棒”とか、“!”マークをたくさん付けるんです。あのセリフには本当にたくさん付けたんですよね。アナウンサーさんだし発声がいいので、安心していました。

演技も僕の想像を100倍超えてきましたね。まずビジュアルを見たときに、「あ、これは勝ったな!」って思いました。作品として勝ったなと。いろんな役者さんや女優さんがいるなかで、田中みな実さんが演じることによって、オンリーワンになったと本当に思います。礼香というキャラクターに命を吹き込んでもらったなと思っています。

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反響を受け台本を大幅修正「かなりエキサイティングに」

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――台本を大幅に修正したということですが、どのような点が変更になったのか教えてください。

鈴木:コロナの影響で撮影が止まっている間に、3話が放送されたんです。その時にもTwitterなどでいろいろと皆さんのリアクションを拝見させていただきました。そうしたら、ちょっと…もっと…と、欲が出てきまして(笑)。普通“決定稿”って変わらないんですけど、さらにいろいろ激しく、かなりエキサイティングに修正しました。4話はもともとかなりぶっ飛んでいるんですが、それ以降はさらに激しくなっていきます。

全員のセリフを激しくし過ぎてしまって(笑)。マサがアユに向かって言う、昔の少女漫画みたいなセリフもいいんじゃないかなと思っています。きっと翔平くんは「これをどんな気持ちで言うんだ」って、僕に言いたくなるんだろうと思いますけど(笑)。

――現場でのエピソードや撮影の裏側を教えてください。

鈴木:この間、6話のあるシーンを撮っていたらしいんですが、笑うシーンじゃないのに、安斉さんの笑いが止まらなくなったと聞きました(笑)。あと、先日高嶋政伸さんのお芝居を拝見させていただいたんですけど、さらにすごいことになっていました(笑)。

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――4話の見どころや、今後の注目ポイントをお願いします。

鈴木:4話以降は、アユがデビューして売れていく中で、マサとの恋や、それに対するいろんな思いが出てきます。劇中ではリアルな曲を使わせてもらっているので、アユが売れていく様子と合わせて一層ワクワクできると思います。そんな中で、2人の関係が熱くなったり冷めたりしていくところが面白いと思いますね。礼香はかなりぶっ飛んでいくんですけど、その中に悲しみもあって…。ぶっ飛んでいけばいくほど、その切なさが際立つと思います。また、流川がマサと対立していくんですが、そこでは音楽業界や90年代の業界の裏側も描いています。あくまでも僕の妄想なんですけどね。「そこまで踏み込んで書くんだ!」という部分も結構あるので、すごくドキドキすると思います。あと、後半は浜崎さんの名曲がすごくたくさん出てきます。それも見どころの一つですね。

「あの時代の“勢い”をこのドラマに少しでも描けたら」

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――今回は90年代を背景に演じられていますが、当時を振り返って「こんなことがあって良かったな」と思うこと、あるいは「今こうなって良かったな」と思うことを教えてください。

鈴木:僕はその時代はバリバリ仕事していました。今はすごく便利になって、あらゆる時間をショートカットできるようになったんですけど、あの時代の躁状態…テレビの現場のノリノリでイケイケで、「面白いものを作るんだ!」という、あの空気感がすごかったなぁと思いますね。最近はコロナの影響で、昔のバラエティー番組の映像をよく見るんですけど、エンタメにかけるお金の使い方もすごかったなと感じました。あの時代の“勢い”をこのドラマに少しでも描けたらいいなと思いましたね。ウソみたいなことが起きるんですけど、意外とホントだったりするんですよ!

――“Withコロナ”といわれる新しい生活様式が問われる状況の中で、より過激に作品を作っていくために、どのような工夫をしていますか?

鈴木:人が大勢いるシーンやラブシーンが、コロナの影響が広がる随分前に撮れているのが救いでした。今回の状況を受けて、セリフをより“パワーワード”にすることで、パワーアップできるんじゃないかと思って台本を修正しました。どうしてもシチュエーションを変えなくてはいけない場面もいくつかあったんですが、スタッフの皆さんと話して、セリフやキャラクター、小道具などでカバーしていこうと決めました。距離を縮めることや、殴り合うことだけが過激ではないので、よりキャラクターやセリフをパワーアップしました。

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番組情報

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毎週土曜よる11:15~0:05 テレビ朝日系24局

「ABEMA」配信日程:毎週土曜よる0:05頃より配信開始

「ABEMA」URL: https://abema.tv/video/title/87-304

(C)テレビ朝日/AbemaTV,Inc.

▶︎動画:『M 愛すべき人がいて』はABEMAで配信中

M 愛すべき人がいて - 本編
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