三浦春馬主演映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の関係者試写会が9月25日に開催され、田中光敏監督が登壇した。

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 同作の主人公となるのは、激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男・五代友厚。武士の魂と商人の才を持つこの男は、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、今日に続く商都大阪の基礎を作り上げた人物だ。演じたのは三浦春馬で、大胆な発想と行動力、そして冷静且、緻密さと優しさを持つ、このミステリアスでさえある人物像をかつて見たことのない迫力と重厚な演技で体現した。

 この日は同作の主人公・五代友厚の命日。関係者試写会は、彼が初代会頭を務めた大阪商工会議所にて行われた。登壇した田中監督は、「今日ここに集まっていただいた皆様に、非常に感謝いたします。ありがとうございます」と感謝を述べた。さらに「映画は限りある時間の中で、限りあるスタッフ・キャストと切磋琢磨して作り上げていくものと思っています。そういう意味では、『天外者』を作る時間は、僕にとってとても充実した時間でした」と、製作の様子を振り返り満足げにほほ笑んだ。

 そして主演を務めた三浦春馬に対し、「彼はスクリーンの中で、精一杯最高の芝居をしてくれています。春馬くんが僕に、“僕をこの作品に呼んでくれてありがとう”と、言ってくれました。ただ彼が完成した作品を観れないのが、残念です」と、無念の思いを語った。最後に、「たくさんの方々に観てもらいたいと思っています。大阪から日本、そして世界中の人々が観てもらえるような作品になっていると信じて今日送り出します。ぜひ皆さんのお力をさらに借りて、まわりの方々に広めていただけたらと思います。三浦春馬をはじめ、それを支えたたくさんの素晴らしい役者たちの最高の演技をぜひご覧ください」と熱い思いを述べた。

ストーリー

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江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける―。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国かー。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―。

(c)2020 「五代友厚」製作委員会

三浦春馬さん主演『天外者』映像初公開
三浦春馬さん主演『天外者』映像初公開
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