「文字を書く」ということが、すっかり少なくなったこの時代。何でもスマホ、タブレット、パソコンで書き、自分でペンや鉛筆を握ることは大人になるほど減る一方だが、それに比べれば将棋界は、まだまだ自筆することが多いのかもしれない。色紙や扇子への揮毫だけでなく、タイトル戦などで用いられる「封じ手」も自筆。うっかり書き間違えてしまったというエピソードが、笑いとともに棋士、女流棋士の口から語られた。