「ブラック・ジャックを意識しているわけではありません!」注目の慶応大・宮田教授、銀髪に革ジャン姿のワケ
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 5日のABEMANewsBAR橋下』に慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室の宮田裕章教授が(42)出演、独自のファッションを貫く理由について語った。

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 Googleが提供する新型コロナウイルスの感染予測の日本版を監修するなど、“医療ビッグデータ”の活用を提唱する宮田教授。銀髪に革ジャンという、既存の大学教授のイメージを打ち破るようなファッションで、「ブラック・ジャックのようでかっこいい」と注目を浴びている。

 この日のファッションはTシャツの上に革ジャンを掛けたスタイル。そのインパクトに番組MCのサバンナ高橋茂雄は「こんな大学教授、おられるんですね」、橋下徹氏も「授業もこれ?今はもう大学もこういう感じでOKなんですか?」とびっくり。視聴者からも、「寒いのか暑いのか分からない」といったコメントが寄せられた。

 宮田氏は「こういう人もきっといるんでしょうね。少なくとも一人はいる(笑)」と話し、「やっぱり空気を読んだ上で、どれくらいまでいけるかっていうのをずっとやってきている。そして、“今だ!”っていうところで。これまでも、みんなが内心どう思っていたかはわからない。ただ、(慶應義塾創立者の)福澤諭吉も、今で言うパジャマみたいなイカれたファッションで外に出て物議を醸した人。だった。それで新しいことをやれ、という文化がある。慶應の先生方はキチっとスーツを着ていらっしゃるが、自分みたいなのが出てきたときにも。“それもいいんじゃないの?”と許容していただいた」と説明した。

 その上で、「ブラック・ジャック」とも呼ばれていることには「自分から名乗ったことはございません!医療業界、特に外科医の先生方にはブラック・ジャックが大好き方が多いので、自分から名乗ろうもんならボッコボコにされます(笑)。私は違うイメージで。今、たまたま黒い髪の毛が下から出てきちゃったんで、こんな感じになっているだけで、全く意識もしていないです」と苦笑していた。

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 自身について「科学を使って現実をより良くする人」と表現する宮田教授。ヘルスデータサイエンス医療の質、医療政策を専門としつつも、データを活用した社会変革を様々な分野で実践。その研究環境もユニークで、教授室や研究室は、とても大学のキャンパスとは思えない。

 宮田教授「研究スタイルに合わせ、部屋ごとにコンセプトがある。例えば“伝統への敬意と新しいもの、相対するものを合わせてイノベーションを起こしていきましょう”、と口で言ってしまうと陳腐。でも部屋に入った瞬間、ここで何を一緒にここで作りたいかを伝えられる。赴任してきて部屋を改装するときも、事務方は“なにやってんだこいつ”という反応だったけれど、実はそんなにお金はかかっていないし、最終的には理解してもらえた。周りの教授たちは“面白いことやるじゃん”と応援してくれた」と説明。

 「あえてこういう服装にしているのも、一緒に仕事をしていた経団連の人たちが“これからは多様な価値を作る、これからは多様性の時代だ!”って言う割には、いつもみんな同じ格好。そこに対して、“これは違うんじゃないか”みたいな思いがあった。もちろん相手に寄り添うためのドレスコードはいいと思うけれど、そうじゃない時に、あえて縛らなくてもいいかな、と」。

 橋下氏は「確かにイノベーションだ、イノベーションだって言っていても、絶対にそんなのが生まれないような環境も多い。最先端のIT企業などに行かせてもらって共通しているなと思ったのは、やっぱり入った瞬間から自由な空間だと感じること。新しいことや、みんなが思いつかないことを生み出そうという人たちが、みんなと同じネクタイじゃおかしい。学生たちはどうなんですか」。

 すると宮田教授は「積極的に院生を募集しているわけではないが、集まっている学生は面白い。1期生はすごくて、“先生、僕、カネの匂いが嗅ぎたいんですよ”とか言い出して、“え?そんな下品なこと、僕は言ったことないけど…(笑)”みたいな」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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