一番驚いたのは、実況席にいた本人だったろう。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」の大会に先立ち行われたドラフト会議の模様が3月27日に放送された。“現役最強”とも呼ばれる渡辺明名人(棋王、王将、36)は、1巡目に前回と同じく同門の近藤誠也七段(24)を単独指名。2大会連続で所司一門のチームが生まれるかと思われたが、2巡目には会議を実況していた戸辺誠七段(34)を指名。会議後には「1回出てみたいと言っていたから」と、売り込みがあったことも明かした。