将来を期待される若手実力者には、わずか19秒でもしっかりと詰み筋が見えていた。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Aリーグの第3試合、チーム三浦とチーム稲葉の対戦が4月24日に放送されたが、この第3局で本田奎五段(23)が鋭い読みと寄せを披露した。最終盤の寄せ合いで、手を戻さずに切り込んだ一手は、一手違いの勝利を手繰り寄せるもの。周囲からも「見事」「頼もしい」との声が次々と起こった。