10日午前8時、ワシントンに到着した安倍総理。日本側は、まず「日米同盟の重要性」をトップ同士で共有したい考えだ。

 待ち構えるトランプ大統領だが中国外務省によるとトランプ大統領と中国の習近平国家主席がアメリカ現地時間の9日夜に電話会談を行ったという。トランプ大統領は、これまでの中国批判から一転し「ひとつの中国」について「重要性を十分に理解し、堅持する」と明言。両首脳は、経済や国際的な問題での協力を確認し、早期会談の必要性でも一致したという。

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 「最も安倍総理に食い込んでいる」といわれるジャーナリストの山口敬之氏は今回の会談について「揉める要素がほとんどない。失敗しない確率が高い」と様々な面で懸念される不安材料がないことを指摘した。

 これほど余裕を持った首脳会談が行えるのは一体なぜなのか。その理由については、「2つある」と山口氏はいう。まず1点目が会談の翌日にゴルフを行う約束をしているという点。「日程上、調和のとれた終わり方をするというのはお互い阿吽の呼吸でわかっている」とのことで、お互いに息が合うと確信しているようだ。2点目が、アメリカではまだ日本と向き合う事務方の幹部が決まっていないという点だ。「二国間協定とか産業分野別の(問題)とか、本気で戦わなければならない議論はベースがない。相手がいないから」とし、ホワイトハウス側が出した自動車についての要求しか本気で話し合うものはなく、「それに対して安倍さんはしっかり理論武装している」と述べた。

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 日本では話題が尽きないが、ニューヨーク在住のジャーナリスト・中村英雄氏は今回の首脳会談について「(現地・ワシントンは)それほど盛り上がっていない。トップニュースは習近平さんとの電話会談。それと入国禁止の裁判」と日米の温度差を指摘した。「日本はあまり出てこない。メキシコの労働者や中国の製品がやり玉にはあがるけど。一般の米国人でも日本の印象はすごくいい」とした。

 より良い日米関係に向け、今回の首脳会談は実りあるものになるのか。会談に向け、安倍総理は金が大好きなトランプ大統領に「金の書類箱」と「金のボールペン」をお土産として用意した。果たして、強固な信頼関係を築けるのか。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

(C)AbemaTV

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