5月1日、パナソニックから男性向けボディトリマー・ER-GK60が発売された。この商品は男性のアンダーヘア処理が可能だ。手足や胸にも使用できるが、男性のビキニゾーンやお尻周りのアンダーヘアの手入れに役立つという。
このタイミングでボディトリマー・ER-GK60を発売する理由について、パナソニックの陣内克博さんは「これまでは、腕・足(のムダ毛ケア)商品を出していたが、アンダー(ヘアのケア)の意識もかなり高いということが調査などで分かってきたので、このたび発売することになった」と語る。
そんな中、男性のアンダーヘア事情はどのようになっているのか。
街の男性に聞くと、「何もしていない」と答える人が多い中、「自分はしてないが、海に遊びに行く友達は処理している」「(処理)したいが銭湯好きなので、そのときに(毛が)なかったらちょっと恥ずかしい」と周りの目を気にする意見があった。
一方、手入れをする派の人は「やはり不潔に見えてしまう。どこでなにが起こるかわからないので、手入れは日頃からしている」や「(毛が)絡まって痛いことがあるので、整えたりする。(あとは)群れからはぐれてしまったやつを剃るくらい」と語る。
そんな男性たちを女性はどのように思っているかというと、「しなくていいと思う」や「すごくいいと思う。アンダーヘアを整えるということは、女性にどう自分が見られているかを気にしていることの表れだと思う。そういう男性が増えて欲しい」など、さまざまな意見があるようだ。
東京在住の20代男性を対象に実施した調査結果(ゴリラクリニック調べ)によると、「常に手入れしている」が22.9%、「たまに手入れしている」が41.9%、「手入れしていない」は35.2%と、6割を超える20代の男性が何かしらの手入れをしていることが分かった。
アンダーヘアの手入れは、欧米で当たり前のこととされているが、日本はワキや腕など他人から見える部分を重視しており、アンダーヘアはまだ一般化されていないという。
■ジェンダーレス男子、サラリーマンや学生も…
こうした中、さらに実態を調査するべく、男性専門の美容クリニック「ゴリラクリニック」を訪れた。
「今まではヒゲの脱毛をされる方が多かったが、最近はアンダーヘアの脱毛をされる方が増えている」と話すのは、稲見文彦院長。来院するのは、ジェンダーレス男子のような中性的で美意識の高い人が多いそうだが、普通のサラリーマンや学生も訪れるという。
このクリニックでのお手入れ方法は、レーザー脱毛だ。黒など特定の色にのみ反応するレーザーの特性を生かした脱毛方法で、照射によって毛を生やす細胞を熱破壊していくという。
実際に「ゴリラクリニック」でアンダーヘアの脱毛を体験した番組スタッフは「感覚的にガムテープでビリってやるのに近い」とコメント。
若い人が多いのかと思いきや、40~50代の男性の脱毛も増加中で、介護が必要になったときに迷惑をかけないよう、今から脱毛するのだという。
しかし、なぜまだ介護の必要がない、年代の男性たちが脱毛するのか。稲見院長によると「実はレーザー脱毛というのは、黒い色に反応するレーザー光線を使っているので白髪になってしまうと(レーザーが)効かない」とのこと。
アンダーヘア脱毛のメリットとしては、「水着やパンツからはみ出さない」「清潔で匂いが軽減」「排便系のケアが楽」といったことがある。一方で人によっては「肌トラブルの原因」や「コストがかかる」「偏見」といったデメリットも存在するという。
多くの男性が年齢を問わず、アンダーヘアの手入れを行う時代がやってくるかもしれない。
(AbemaTV/原宿アベニューより)
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