1日に放送されたAbemaTV『NewsBAR橋下』「“橋下新党”立ち上げ!?スペシャル」で、橋下徹氏ら出演者たちが”新たなファミリーの形”について議論した。
まず、作家の鈴木涼美氏が、橋下氏が新党を立ち上げた場合の政策の一つとして「婚外パートナー契約制度」を提案した。これについて鈴木氏は「ご結婚されている橋下さんの子どもが産みたいとなっても、私は本妻にはなれないし、最初から立場の弱いシングルマザー。子どもも隠し子のようになってしまう。そこで配偶者の許可を得た上でちゃんとパートナーとして届け出をすれば不倫にはならず、法的にも守られる制度」と説明。「財力もある、余力もある男性がいくつかの家庭を持ったりしても批判されない社会にならないか。今も事実婚のカップルはいるし、一夫一婦制に代わって、愛人、事実婚、同性婚、多重婚、友情で結ばれている人たちを認めてもいいと思う。同性愛の人たちは子どもを作ることはできないが、育てることはできる。だから里親制度の活性化にもつながる」と訴えた。
この提案について、ジャーナリストの堀潤氏は「日本には死別もしくは離別した女性には寡婦控除というサポートの仕組みがあるが、未婚の母の場合に対してはサポート体制も弱いし、社会からも"あそこの家庭は…"という目で見られるようなカルチャーも根強い。僕は多夫多妻に賛成。結婚制度は撤廃したらいいと思う」と賛同。自身の離婚経験から、「離れて暮らす15歳になる息子がいるが、人生の選択に悩んだ時、元妻は"パパに相談してみたら?"と言った。僕のところに連絡が来て、"会いに行っていい?"と。すごく嬉しかった。もう夫婦という関係じゃないが、そこには家族があったんだなと。元妻に感謝したし、制度にしばられなくてもきちんとした人間関係を構築できるんだと信じることができた」と明かした。
橋下氏は「うちの場合、奥さんの同意が一番難関やんか。俺の死を意味してる。突破できない壁(笑)」とした上で、「(一夫一婦制にこだわらないのが)日本社会の本来のあり方だと思うし、生物学的に人間に近いとされるボノボは乱婚。それなのに進化した人間は宗教でガツンと押さえられて一夫一婦制になった。自民党が"伝統的な家族観"というが、よくわからないし、明治以降の価値観に縛られていると思う。維新の中で議論したときにも、僕は"他人にも迷惑はかからないし、本人がやりたいんだったら良い"と言ったが、みんなはダメだと。理由を聞いたら"嫌だから"。論理的な理由はなかった。そこを突破する野党がほしい」とコメント。
「若者の感覚としては、たとえば3人の男性と3人の女性が楽しく暮らしながら、そのうち4人くらいの子どもが出来て、みんなで育てていく、というのもありなんじゃないか。極論かもしれないけれど、個人同士が同意して、納得するんだったら邪魔しない、その選択は認めるし、とことん守るという社会が好きだ。だから(鈴木氏の提案は)アリ。自分の家庭は別にして(笑)」と評価していた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)