警察の取り締まり強化などによって、暴力団構成員の数が14年連続で減少しているという。その一方、現役や元ヤクザたちを取材すると、統計からは見えてこない事実も見えてくる。
関東を中心に活動している佐藤健二さん(40代・仮名)は、国内最大の指定暴力団・6代目山口組の3次団体組員だ。サーファー風の出で立ちで、一見するとヤクザには見えない。「食べるのが好きなので料理の写真を載せたりする」と、Instagramをこまめに更新するが、そこば貪欲に流行りものも取り入れ、"シノギ"につなげる現代ヤクザだ。「おいしいものを色々食べていれば、女の子が"一緒に食べたい""連れて行って欲しい"ということもあるので、男女の関係になって、その先は風俗を紹介してお金を稼ぐ」。