将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の最終局、第3局が9月5日、午前10時から始まった。豊島将之名人(王位、29)と木村一基九段(46)の対局で、勝者が広瀬章人竜王(32)への挑戦権を得る。
豊島名人は勝てば初の竜王挑戦。奪取すれば谷川浩司九段(57)、羽生善治九段(48)、森内俊之九段(48)に続き、史上4人目の「竜王・名人」を達成することになる。また木村九段は、1997年4月に四段昇段しプロデビューを飾って以来、実力者ながらタイトル経験はなし。現在、豊島名人とは王位戦でも七番勝負を戦っており、2つ合わせて「十番勝負」として、激しい戦いを繰り広げている。過去、両者の対戦は15回あり、豊島名人が8勝7敗とわずかにリードしている。