将棋の王座戦五番勝負第2局が9月18日、大阪府大阪市「ウェスティンホテル大阪」で行われ、挑戦者の永瀬拓矢叡王(27)が、初防衛を目指す斎藤慎太郎王座(26)に134手で勝利し、2連勝を飾った。これにより永瀬叡王は、二冠に王手をかけた。第3局は10月1日に行われる。
第1局を千日手の末に勝利した永瀬叡王は、後手番だった第2局では、持ち時間でこそリードしたもの、形勢では劣勢が続く展開に。それでも終盤、耐える手を続け逆転の機会を狙うと、両者の持ち時間が残り少なくなったころから挽回。最終盤で逆転に成功し、白星をもぎ取った。対局後には、大熱戦について「最初から苦しいとは思っていて、仕掛けが軽かったかと。自信がないように思っていました」と振り返っていた。