台風19号の影響により氾濫した阿武隈川に合流する逢瀬川が流れる福島県郡山市。12日午後4時40分の段階で、およそ3万5000世帯、8万人超のお市民に避難指示が出されていた。しかし台風が過ぎ去った13日、冠水した住宅からは逃げ遅れたとみられる遺体が見つかった。郡山市の阿武隈川周辺はハザードマップで危険性が示されていたほか、当日には避難勧告・避難指示も出されていた。しかしある住民は「前回(1986年)の8.5水害では床上64cmの浸水だったので、今回もそのくらいかなと思って」と話した。気象庁や自治体、そしてメディアが「命を守る行動」を呼びかける中、どうしても遅れがちになる避難。そこにはどのような課題があるのだろうか。