将棋の棋王戦挑戦者決定トーナメントが10月29日に行われ、広瀬章人竜王(32)が稲葉陽八段(31)に86手で勝利、ベスト4入りを決めた。
過去、広瀬竜王が7勝2敗と勝ち越していたが、この日は相掛かりの出だしに。中盤以降、広瀬竜王が怒涛の攻めを繰り出し、必死に粘る稲葉八段を押し切った。
同トーナメントはベスト4から2敗失格システムを採用しており、1度敗れた棋士は敗者復活戦に回る。勝者組の優勝者と、敗者復活戦の優勝者が、変則の二番勝負で挑戦権を争い、勝者組優勝者は1勝、敗者復活戦優勝者は2連勝で挑戦権獲得となる。現タイトル保持者は渡辺明棋王(王将・棋聖、35)。