将棋の棋士編入試験(五番勝負)の第1局が11月25日に行われ、折田翔吾アマ(30)が黒田尭之四段(23)に98手で勝利した。折田アマは、残り4局のうち2勝すれば、プロ棋士への編入が認められる。
黒田四段の先手で始まった対局は、意表を突く初手の端歩突きから黒田四段の四間飛車、折田アマの居飛車で進行。中盤以降、確実にペースを握ると、その後もリードしていた持ち時間を有効に使い、隙なく攻め切った。対局後、感想を聞かれると第一声までじっくり時間を使い「試験が決まってから、だいぶ時間が経ったんですけど、ようやく始まった、ようやく将棋が指せたという喜びもありながら、なんとか結果も出せたのでよかったかなと思います」と、試験への思いを噛み締めた。