自宅で派遣型エステの女性に暴行したとして「強制性交等罪」に問われていた元俳優の新井浩文こと韓国籍の朴慶培(パクキョンベ)被告。2日、東京地裁は検察側の求刑通り、5年の実刑判決を言い渡した。
 2017年の刑法改正で「強姦罪」が名称変更・厳罰化された「強制性交罪」の成立には、被害者側が(1)「性交等」があること、(2)「暴行または脅迫」行為によること、(3)「故意」があることの3つのポイントの立証が必要になっており、それができなければ裁判で性行為に「合意があった」と見なされてしまう問題が指摘されてきた。性犯罪の裁判を多く手掛ける弁護士の川本瑞紀氏は「起訴まで至ったことが画期的だ。有罪か無罪かも紙一重だった。(女性の頭を股間にもっていくことが)“性行為に付随する行為”か“暴力・脅迫”かの判断が分かれてもおかしくなかった」と解説する。