「私はレバノンにいる」。
 日産の資金を不正に支出させた特別背任などの罪で起訴され保釈中だったカルロス・ゴーン被告が無断で出国、国籍を持つ中東のレバノンにいることが判明した。
 さらにゴーン被告は広報担当を通じて「基本的な人権が否定されている。日本の司法制度の人質にはならない。不公平と政治的な迫害から逃れた」との声明を発表した。
 弁護団の一人・弘中惇一郎弁護士もこの事態をテレビで見て知ったと明かし、「こちらの方も寝耳に水という感じで、びっくりしているし、当惑しているという状況だ。我々としても事実だとすれば、保釈条件に違反していると考えざるを得ない」とコメント。パスポートは弁護団が預かっていたとして、「相当大きな組織が動かなきゃ(出国は)難しいんかないでしょうか」と話した。