少子化に伴い、今や全国で194の大学が定員割れ、私大の3割が赤字という現実がある。生き残りをかけ、東北大などでは構内の移動手段として電動キックボードを導入、慶應義塾大学では宅配ロボットによるコンビニ商品の無人配送実験を行うなど学ぶ環境を充実させるべく力を注いでいる。
志願者数で6年連続日本一を誇る近畿大学では、蔵書に2万冊の漫画を含む「アカデミックシアター」、さながらショッピングモールのフードコートのような食堂を相次いで整備。さらに英語ニュースが常時流れる「CNN Cafe」や日本語禁止のカフェ、卒業生のつんく♂氏がプロデュースする入学式を実施するなど、学生集めの施策に余念がない。