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 1年で多くの話題や人気を集めたブログをAmebaが表彰する「BLOG of the year 2019」の「テーマ部門」にはタレント、キャスターのホラン千秋が選出された。美しく知的な魅力を持ちながら、意外すぎる質素なお弁当が話題となり、ネットニュースなどに度々取り上げられたホラン。受賞の喜びや、お弁当を作り始めたきっかけなど、話を聞いた。

予想外の反響に驚き 母から「アンタ、あんなお弁当見せるのやめなさい!と言われました(笑)」

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――BLOG of the year「テーマ部門」受賞おめでとうございます!

ホラン千秋: 嬉しいです! 本当にありがとうございます。私はこれまでそんなに注目されることなく生きてきたので(笑)、まさかお弁当がこんなに話題になるとは思ってもいなくて。

――お弁当をブログに載せ始めたのはどんなきっかけなのですか?

ホラン千秋: ブログのネタ無いな~と思った時に目の前にあったのでパシャっと。苦し紛れの一枚で、本当にたまたまなんです。オシャレだとはもちろん思っていなかったのですが、すごくおかしいとも思っていなかったので載せてみたら、母から「アンタ、あんなお弁当見せるのやめなさい!」って言われたりして(笑)。

――世間の反響もどんどん大きくなって。

ホラン千秋: 最初は驚きました。ネットのニュースに取り上げていただいたり、テレビ番組で紹介されたり、私が注目していただける物がまさかお弁当だったとは。こんな写真ですみません、と思いつつも反響をいただけるのは嬉しいです。

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ホラン千秋公式ブログよりスクリーンショット

料理好きは母からの影響

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――でもホランさんのお弁当って「本当に料理が得意な人」のお弁当だと思うんです。見せるために凝るわけではなく、夕飯の残りを詰めているっていう事はちゃんと料理しているって事ですから。

ホラン千秋: 本当ですか?! 皆さん優しい…(笑)。実際に料理をすることは好きですよ。むしろ得意だと思っていますが、もはや説得力はありませんよね(笑)。母親が料理好きだった事もあって、小学校低学年の頃からよくお手伝いをしていて。「だし巻き卵は難しいのよ」なんて言われると「絶対上手くなってやろう」と練習していました。

食器も好きなので、夕ご飯とか時間がある時は器を選んで、盛り付けて工夫するのも楽しくて。でもお弁当はパパッと食べるためのものですし、その日に余っている物を詰めているだけなんですよね。

――ベランダ菜園でハーブを育てていらっしゃるのも素敵です。

ホラン千秋: 私、基本的にはインドアなので、いかに家で楽しみを見つけるかを大切にしていて。ベランダ菜園もその一つです。パクチー、ディル、バジル等を育てているのですが、ハーブ類って買うと結構高いし、育てていれば使いたい時に摘めるのがすごく便利なんです。

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ホラン千秋公式ブログよりスクリーンショット

――元々、お弁当を持っていこうと思ったのは、健康や美容のためなのですか?

ホラン千秋: いえ、もっと現実的な理由で(笑)。お弁当を用意して頂ける現場もあれば、出ない現場もあるので、お弁当が出ない時に昼食を自分で用意し始めたというのが持っていくようになったきっかけです。あと、お弁当を持っていくと移動中や時間がないときにも手軽に食べられるのが気に入って。もちろんコンビニや社食でもいいんですが、一周してしまうと変化が欲しくなりますよね。

――確かにコンビニご飯はたまには良いけど続くと飽きますよね…。

ホラン千秋: たまに年下の女性マネージャーさんの分も一緒に作って持っていくことがあったんですけど、いつしか彼女も自分で作って持ってくるようになって。あぁ…美味しくなかったのかな、申し訳ないことしたなと思って彼女のお弁当をチラッと見てみたら、まさかの私のお弁当にそっくりで!これはマズイ、悪影響与えたかな?!ってちょっと焦りました(笑)。その時はご飯とタラコしらたきだけ!とか。

――(笑)。でも良いんですよ!自分が食べる分ですもんね。

ホラン千秋: そうなんです! 別の男性マネージャーさんは最初「このお弁当…ブログに載せるのはやめておいた方が良いんじゃないか?」って引いてましたけど、今は「いいんじゃない?」って応援(?)されています(笑)。

「トマトやブロッコリーが見栄えに良いですよ!」ていうコメントが多いです(笑)

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――ホランさんは他のSNSもやられていますが、ブログならではの楽しみはどんな所にあると思いますか?

ホラン千秋: やっぱりコメントで読者の方とコミュニケーションがとれるところですかね。インスタグラムで写真を載せて、「いいね」をいただくのもとても嬉しいですが、ブログだと「この方前もコメントくれたな」とか「初めて来てくださった方だ」とか、温かみを感じます。

――毎回コメント返しをされていますよね。ファンの方は嬉しいと思います! 印象に残っているコメントとかはありますか?

ホラン千秋: 私もコメントいただくと嬉しいので、質問された時とか、「風邪ひきました」とか、気になった時に返信しています。あとは、アドバイス頂いてとってもありがたいんですが、例えば「プチトマトを入れるだけで変わりますよ」とか「ブロッコリーが見栄えに良いですよ!」というコメントには「ごめんなさい、その努力はできないです!」と心の中で謝っています。見た目のためにプチトマトを買ったり、ブロッコリーをゆでたりするのは、私の合理性重視のポリシーに反するので(笑)! あるから詰める、無いなら詰めない。詰めるためにエクストラの努力はしない主義です。もちろんキャラ弁とか、誰かのために作る色とりどりなお弁当もとっても素敵なのですが、私のは自分が食べるためだけのお弁当なので。どれだけ時間をかけても蓋を開けて2秒後には食べている。じゃあ見た目は諦めようと。あっ、でもコメントは嬉しいですよ(笑)。ありがとうございます!

キャスターとして個人として「自分にできることを続けていく」

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――ついついコメントしたくなっちゃうお弁当の魔力なのかもしれませんね(笑)。まだ始まったばかりの2020年ですが、今年チャレンジしてみたい事はありますか?

ホラン千秋: 去年31歳になって、濃密な一年でした。今年は東京オリンピックがありますし、そこに向かって街や社会が変わっていくはずです。その変化は大きなイベントが終わった後も続くと思います。日々携わっている『Nスタ』では、今までお世話になった日本が、世界が、将来より良い場所になるために私たちの生活をどう変化させていけばいいのか、そういったことをみなさんと一緒に考えていける企画などもできたらいいなと。環境問題やライフスタイルなど、改めて見つめ直す転換点に今私たちは立っていると思うんです。でもその変化を堅苦しく考えず、まずは自分たちが身近に出来る事で無理せずに続けていけるものを見つけることが大切だと思っています。エコバックを持つとか、食べ物を残さないとか、自分が使っているものがどんな過程を経て作られたのかを考えてみるとか。そういうところから変化は始まって、やがて大きくなっていくのではないでしょうか。自分に何が出来るか、そしてそれを皆さんにどう伝えていけるかじっくり考えていきたいです。

――素晴らしいです。ホランさんはそのつもりで始めたつもりでは無かったとしても、お弁当作りも結果的に環境問題につながっているかもしれませんね。プライベートで挑戦してみたい事はありますか?

ホラン千秋: 私仕事以外への興味が極端に薄いので(笑)。でも、何を思い立ったか水彩画の様な質感が出るペンを買ったんですね。それで絵を描いてみたいな、なんて思っています。私メッセージカードとかグリーティングカードが大好きでコレクションしているんですが、自分でイラストを描いてプレゼントに添えられたら素敵だなって!でも飽きっぽいので続くかな……。

――ぜひブログにもアップしてください!

ホラン千秋: 上手に描けたら……! でもそうやって意気揚々とアップしたやつは全然注目されなかったりするんですよね。何の気無しにアップしたお弁当がこんなに注目されて。そういう所もブログの面白さだなって思います(笑)。

――これからもブログの更新楽しみにしております! 今日はありがとうございました。

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撮影:Mayuko Yamaguchi
取材・テキスト:中村梢

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ホラン千秋『お弁当。』
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豊島区池袋の汁なし坦々麺
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