その独創的な棋風やユーモアに富んだトーク、それでいて重責を果たす日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(50)にして、将棋は「本当にミステリアス」だという。棋士としてだけでなく、広く将棋界の発展に尽力する者として、将棋の魅力をどのように周囲に伝えるかは、大きなポイントだ。佐藤九段にしてみれば将棋は「生き物」で、それをいかにプロである棋士が対局・棋譜という形で伝えるか。そんなことをテーマに考えている。