最近の将棋界は、何が起こるかわからない。最年少のタイトル記録に沸いたかと思えば、他のタイトル戦では千日手だけでなく、珍しい持将棋が2回も出るという「珍事ラッシュ」が訪れている。この千日手・持将棋の当事者でもある永瀬拓矢二冠(27)が「人生で記憶にない」というハプニングに見舞われたのは、7月25日のことだった。