受け巧者として“千駄ヶ谷の受け師”、46歳3カ月で悲願の初タイトル獲得で“中年の星”とも呼ばれる将棋の木村一基九段(47)。最近では、藤井聡太二冠(18)との王位戦七番勝負でタイトルを失ってしまったが、その戦いぶりや言動で将棋ファンの心を揺さぶった。親しみを込めて“将棋の強いおじさん”とも呼ばれるが、その人気を支える大きな理由は、人間味溢れるトークにある。9月6日に行われた将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の2回戦では、斎藤慎太郎八段(27)の前に敗れたが、ファンを大いに楽しませたのは終局直後の感想戦だった。