YouTubeチャンネル総再生回数 1位は「FNNプライムオンライン」

 1位は「FNNプライムオンライン」だった。見たい情報だけを取得できるように、トピック毎にコンテンツを分け、見やすくすることでYouTubeに適した形で提供している。その上で「特集コンテンツ」を展開することで視聴者が獲得したいコンテンツを深掘りできるようなチャンネル設計になっている。

 2位は、2023年の10月12日で10周年となる「東海オンエア」がランクイン。10周年スペシャル動画では4500件以上のコメントが寄せられ、多くのファンに愛され、人気が絶えないようだ。

 3位は「もちまる日記」だった。2023年はもちまる日記の初のコミック&フォトブックが発売されるなど、YouTubeチャンネル以外のメディアへの展開が見られる。

 1位に「FNNプライムオンライン」、9位に「oricon」、11位に「ANNnewsCH」、12位に「TBS NEWS DIG Powered by JNN」、15位に「SPOTVNOW」、20位に「日テレNEWS」がランクインしており、コンテンツホルダーが運営するチャンネルが目立った。近年ではゲームセンターCXがYouTubeチャンネルを始めるなど、コンテンツホルダーがYouTubeに適した形で投稿する形が散見されているようだ。

YouTube動画総再生数の1位に輝いたのは「アイドル / YOASOBI」

 1位に輝いたのは「YOASOBI『アイドル』 Official Music VideoAyase / YOASOBI」。YOASOBIの「アイドル」は2023年に大きな成功を収めた。TikTokでバイラルヒットしたこと、グローバルで成功していることが人気に拍車をかけているようだ。YouTubeでプレミア公開し、その後1週間で約4190万回の視聴を記録。海外の視聴者も多く、米ビルボードのグローバル・チャート(アメリカを除く)では日本語楽曲としては史上初の1位を獲得している。

 2位は「SixTONES – こっから [YouTube ver.]SixTONES」。SixTONESはYouTubeチャンネル限定でパフォーマンス企画を実施している。2023年6月には「PLAYLIST – SixTONES YouTube Limited Performance -」Day.8として、YouTube上での生配信も行い、臨場感を高め、再生回数を伸ばしている。

 3位は「Yukopi - 強風オールバック (feat.歌愛ユキ)Yukopi」だった。分かりやすいメロディと歌詞と繰り返される歌詞はリスナーの耳に残りやすく、中毒性が高い。「すしらーめん《りく》」「Fischer's-」などの有名クリエイターから多くのパロディ動画がSNSで拡散され、楽曲の人気を加速させたようだ。

 YOASOBIはTikTokでダンス動画が拡散、YukopiはTikTokでパロディ動画がかなり拡散されている。UGCを喚起しやすいコンテンツは、突っ込みやすくマネされやすい特徴がある。12年前に「Nyan Cat」が流行った様に、繰り返して中毒性のあるコンテンツは繰り返し流行る傾向があるのかもしれない。

YouTube新規開設チャンネルの1位は「TOBE OFFICIAL」

 1位には「TOBE OFFICIAL」がランクイン。滝沢秀明氏が新たに設立した事務所の公式アカウントだ。TOBE所属メンバーのライブ配信が主な投稿となっており、6月から7月にかけて登録者を約90万人獲得するなど勢いがあった。

 2位は「クソゲー動画大全」。主に長尺動画がメインだが、ショート動画にすることで爆発的に登録者数が伸びているようだ。このようにショート動画で存在しないカテゴリーで再生回数を伸ばすことは、効果があるかもしれない。

 3位は「ReHacQ−リハック−【公式】」だった。日経テレ東大学スタイルのYouTubeチャンネルで、経済・ビジネスコンテンツを中心に展開。テレビではできなかった新しいコンテンツにも挑戦している。

YouTube PR動画の1位は「SHEIN」2位は「荒野行動」がランクイン

 1位は「SHEIN(ZOETOP Business Co., Limited)」。2022年のYouTubePR動画ランキングでも年間1位に輝いたSHEIN。引き続きライフスタイル系・エンタメ系・美容系・カップル系など幅広いジャンルのクリエイターを起用し、約470本のタイアップ動画を投稿している。マイクロインフルエンサーから大型クリエイターまで幅広くタイアップを実施し、SNSでの拡散が絶えない。

 2位には「荒野行動(NetEase Games/網易娯楽株式会社)」がランクイン。ゲーム配信者チャンネルとのタイアップが多くを占めているが「ばんばんざい」などマルチクリエイターを起用し、幅広い層にもアプローチを進めている。

 3位は「スーパードライ(アサヒビール株式会社)」だった。2023年前半に長尺と短尺のタイアップを集中して実施。「HIKAKIN」「Fischer's-フィッシャーズ」など大型クリエイターを起用している。

Instagram PRリールランキング 1位は「クロレッツ アロマタイムガム(モンデリーズ)」

 1位は「クロレッツ アロマタイムガム(モンデリーズ)」。7~9月ランキングで2位だったこちらのPR動画がそのままの勢いをキープし、年間で1位に輝いた。動画には6867件のいいねがあり、女性から圧倒的な支持があるクリエイターだ。

 2位は「Lemon8 アプリ taiki 〜開放感のあるホテルライクな暮らし〜」。TikTokのみならずInstagramでもPRに注力しているByteDance社のLemon8アプリ。クリエイター自身もLemon8でコンテンツを投稿していて、動画からアプリ登録へ促している。

 3位は「ファブリーズW消臭 みな|お掃除を分かりやすく発信中!」だった。真似したくなる簡単お掃除術を投稿している「みな|お掃除を分かりやすく発信中!」を起用し、トイレの掃除シーンに合わせて商品を紹介している。掃除情報を発信しているクリエイターが商品を説明することにより、視聴者の理解促進に繋がっているようだ。

TikTok PR動画ランキング 1位は「Google検索」

 1位は「Google検索 M2DK/マツダ家の日常」。TikTokクリエイターを通して自然な形でGoogle検索の便利な使い方を紹介している。続きが気になる構成と音楽で視聴者を離脱させない動画となっているようだ。

 2位には「Uber eat 伊吹とよへ」がランクイン。夏にTVやYouTubeで流していた「食っても、食っても、食い足りない夏に。」のCMであった野球のシーンと一致するような動画となっていて「こんな場面でUber eat使ってね」というメッセージが込められている。

 3位は「Google AIツールBard Morio’s Kitchen」だった。GoogleのAIツールBardにスイーツのアイディアを聞くところからスタート。アイディアを元に完成するスイーツの過程と「こんな使い方もある」というアプリの機能理解もできる動画となっている。

TikTok 使用楽曲ランキング 1位は「アイドル / YOASOBI」

 1位に輝いたのは「アイドル / YOASOBI」。NiziUTWICEなどの公式アカウントでも踊った動画を投稿しており、まさに推しの子人気を象徴する結果になった。

 2位は「ファジーネーブル / Conton Candy」。踊りだけでなく、スライドショーと合わせたり、メイク紹介と合わせたり、と、キャッチーなメロディが汎用性に優れておりランクインした。YouTubeでのミュージックビデオも1418万回再生超えとなっている。

 3位は「花園搖 / 曉澄同學」だった。「本田翼」も踊ったことで話題化した曲がランクイン。耳に残る歌詞は、日本語訳すると「はじまるよ・小さなお庭で・掘って掘って・小さな種を植え、小さな花が咲く」という歌詞になっている。