日本トレンドリサーチとテレネット株式会社が共同で「参考にしている災害情報」に関する調査を実施した。調査概要は以下の通り。

■災害に関する情報源
 全国の男女1060名を対象に「参考にしている災害情報」についてアンケートを実施。

調査期間:2023年12月26日 ~2024年1月4日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1060サンプル
調査方法:インターネット調査
質問内容:
 質問1:災害情報を確認する際、何を参考にしていますか?当てはまるものをすべて選んでください。
 質問2:特に重視している情報収集手段はどれですか?1つだけ選んでください。
 質問3:それをもっとも参考にしている理由を教えてください。
 質問4:実際に情報を受けて避難した経験はありますか?
 質問5:災害時、住んでいる自治体から提供して欲しい情報はどれですか?当てはまるものをすべて選んでください。
 質問6:そういった情報を提供してほしいと思う理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合がある。

 災害情報を確認する際、81.9%の人が「テレビの緊急速報」を参考にしていると回答。

 58.8%と、半数以上が「テレビの緊急速報」を特に重視していると回答した。その理由の一部を抜粋して紹介。

「テレビの緊急速報」をもっとも参考にしている理由
・わかりやすい(40代・女性)
・情報が最も早いから(50代・男性)
・即効性がある(30代・女性)
・画像が見やすい(30代・男性)
・リアルタイムで情報を知ることができる(50代・女性)
・広範囲で災害情報を放送している(20代・女性)
・SNSよりテレビの方が信ぴょう性がある(60代・男性)

 「テレビの緊急速報」は、情報の迅速性や画面の見やすさが高評価の理由となっており、SNSよりも信ぴょう性があるとして重視している人もいるようだ。

「エリアメール」をもっとも参考にしている理由
・地域に即した内容で発信される。(40代・男性)
・音で知らせてくれるから、寝ているときやテレビが点いていないときも気付ける(50代・男性)

 「エリアメール」は「地域に密着している情報なので信頼性がかなり高い」「勝手に鳴るから」といった理由で参考にしている人が多い印象だ。

「SNS」をもっとも参考にしている理由
携帯がいつも手元にあり見やすい(60代・女性)
・停電時テレビは役に立たないけど、スマホが使えるならネットの方が状況を把握できるから(40代・男性)

 「リアルな情報が沢山載っているから」「スマホが使えるならリアルタイムで情報収集できるから」などの理由が目立つ。

 実際に情報を受けて避難した経験があると答えた人は8.7%。避難は決して他人事と言える数字ではないことが分かる。避難が必要かどうか、迅速に情報を掴んで行動することが大切だ。

 災害時に提供してほしい情報は「今居る場所の被害予測(状況)」が72.1%ともっとも多い。次いで「避難が必要な度合い」が60.8%だった。理由の一部を抜粋して紹介。

・災害がおきたときに情報がないと何をすればいいのか、どこに避難すればいいのかわからない(50代・男性)
・災害に遭遇した経験がなく、自分で判断できる気がしないから(30代・女性)
・例えば自宅にとどまったほうがよいのかの判断材料にするため(50代・男性)
・気持ちが焦っていると思うので、情報を早く知って安心したい(40代・女性)
・避難するべきかどうかの判断基準にもなるし、避難所をたらい回しにされることを防ぐことが出来るため(30代・男性)
・実際に避難する必要があるのか、切迫感が分からない(40代・男性)
・被害状況によって家族の状況もわかるかもだから(30代・男性)

 「何をしたら良いかわからないから」「情報がないと行動ができないから」などの声が目立った。

■未だにテレビを重要視する声が根強い
 81.9%が「テレビの緊急速報」を参考にしていると回答し、実際にテレビの緊急速報をもっとも参考にしているのは58.8%と半数以上だった。その理由としては「情報の見やすさ」「情報の迅速さ」「広範囲で災害情報を放送しているから」などが挙げられている。

 リアルタイムな災害情報を得る方法としては「テレビ」や「SNS」などのほか「防災アプリ」が挙げられる。自分がもっとも使いやすい・災害情報を入手しやすいと思う方法で迅速に情報を得て、安全に行動できるよう心掛けておきたい。

日本トレンドリサーチ(https://trend-research.jp/21310/
テレネット株式会社(https://telenet.co.jp/